この時期の角川映画は凄いですね。
元のシナリオの小松左京さんが凄いんでしょうが、大きなスケールで書かれたシナリオを映像化しています。
SARSや新型インフルエンザがはやるより昔、1965年に書かれた小説であること。
第一次世界大戦のスペイン風邪をベースにしているのかもしれませんが、世界が致死率の高いウイルスで滅亡する。それも生物兵器の開発がベースになってというあたりは、まさに今H5N1のウイルスをオランダと米国の科学者が実験室で作り上げている状態と全く同じ。
この映画では零下ではウイルスが不活性のため、南極越冬隊が唯一の生き残り
そこから、米ソの相互報復のためのシステムが自動的に作動して核兵器でさらに生き残った人たちも滅亡。
めちゃくちゃです。
そんな中でも生き残る。
最後に大事なのは、女性と子供。
普段、女性や子供を大事にしようとは言うものの、それって当たり前のことだよねとしか思っていませんでしたが、人類の存続をかけるという極限状態になると、本当に大事なのは女性と子供を如何に生き延びさせるか?ということ。それを倫理観を持ってということを考えさせられました。
いろいろと考えさせれらる映画です。
草刈正男はかっこいいですね。