点ノ記

青森県青森市在住。日々あったことを若干適当に書いています。月10回更新します。

絶対にやりたくない

2013年11月24日 21時13分39秒 | 日記

娘が一歳になったことから、記念に写真館で写真を撮ってきた。カメラ屋の中にある、子ども専門と言っていい写真館。

実は写真館で写真を撮るのはこれで3度目になるんだけど、行くたびに毎回「果たして機嫌よく、大人しく写真にとられてくれるだろうか」とハラハラしてしまう。結果的に今回はなんとか機嫌よく事を済ませたので良かったんだけど。

衣装は、さすが子供専門の写真館だけあって豊富。赤のかわいいドレスと、なぜかピンときた「ミツバチ」の着ぐるみの二着で撮影した。ドレスも着ぐるみも、さっと羽織るだけで簡単に着ることができて便利で、よく考えられてるなあと思った。Eテレの子供番組「いないいないばあ」の衣装もあった。

撮影にあたっては、うちら以外にもたくさんの子供たちがスタンバイしていて、店側で暇になることはない。たまたま今回、自分たちの前の組が「3人兄弟+父母+祖父母」という大所帯で、真ん中の3歳くらいのお兄ちゃんが何かとはしゃいで言うことを聞かないうえ、下の子が生まれたばかりの赤ちゃんだったので、とにかく撮影が難航していた。

時間通りに店に行った我々は計1時間あまりも待たされることになった。こっちにも待つことには限界がある暴れん坊がいるからただ事ではないが、うちもどれほど泣き叫んで後ろの人たちに迷惑をかけるかもしれない。素直に、おいてあるオモチャとアンパンマンのDVDで時間を過ごした。

いざ、撮影が始まると店員さんは一生懸命娘の気を引き、なんとかして笑わせ、その一瞬を撮る。「なんとか笑わせて」と言うところが非常に大変で、ボールで気を引いてみたりタンバリンを鳴らしてみたり、とにかく必至に動き回る。娘はもちろんじっとはしていないので、動くたびあやしながら元の位置まで戻す。

はっきり言って、絶対にやりたくない仕事だな、と思う。いくらかわいいとは言え一日中赤ちゃんに笑顔を作らせ、写真を撮るなんて。時間をかけようにも、後から予約客がどんどんやってきて「まだか」とプレッシャーをかけてくる。これは堪らない。

撮影代及び現像代は、はっきり言って法外なほど高い。撮影した写真も、ほんの数枚を残してすべて破棄してしまうのでケチだなと思う。だけどこの店員さんたちの激烈な苦労を考えたら、これはもうしょうがないのかなとも思えてくる。誕生1カ月の時に撮った時にいた店員さん、今日はいなかったが、たまたま休みだったのか、はたまた辞めてしまったのか…。

こんな苦労して出来上がった写真はどれも最高に素晴らしいものだった。店員さんの苦労に敬意を表して、大事に長きにわたるまで残しておきたい。将来娘が結婚するころ、今日の写真の価値は最大に高まっていることだろうと思う。

                                     ~完~