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パンセ

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「姉の心・友の心」(「タクティクスオウガ」をやるも!その13)

2007-06-28 20:07:48 | 過去記事

バクラム軍によるライム制圧から4週間・・・。 古都ライムを占領したバクラム軍はそのままアルモリカ城へ進軍すると誰もが考えたが、 予想に反して、一向に動く気配を見せなかった。 暗黒騎士団もフィダック城を離れようとせず、戦線を拡大する意思があるのかないのか、 皆、その真意を計り兼ねていた。 業を煮やしたバルバトス枢機卿はアルモリカ城攻略のため大軍を率いて出陣した。 物量作戦を用いることで、被害を微少にとどめバクラムに付け入る隙を与えないことが狙いである。 また、ガルガスタンの本拠地であるコリタニ地方へは中央を走るバーナム山脈が壁となるため、 アルモリカを通過しなれば侵入は不可能である。 枢機卿は、この地理的優位からコリタニ城の全戦力をアルモリカ攻略へ向けても大丈夫と踏んだのである。 ガルガスタン軍がスウォンジーの森を越えたと頃、デニムの元へ、その知らせが届いた・・・

Chapter-3 欺き欺かれて

「姉の心・友の心」

 圧倒的に不利なデニムたち。そこにヴァイスが起死回生の作戦を思いつく。

【姉と・・・】

カチュア
「待って。」

デニム
「なんだい、姉さん?」

カチュア
「あなた本気なの?ブリガニア平原を通り抜けるなんて無茶よ!」

デニム
「また、その話かい?もう作戦は始まったんだ、姉さん。僕らが動かなければスウォンジーに向かったヴァイスが危ないんだ。」

カチュア
「あななたち本気なの?やつらは、我々の倍はいるのよ!」

元ネオ・ウォルスタ解放同盟のペイトン
「では、どうしろと言うのだ!このまま黙って待ってるつもりか?」

元ネオ・ウォルスタ解放同盟のベイレヴラ
「やめておけ、ペイトン。解放軍の連中はおじけついているんだ。」

騎士ペイトン
「なるほど、公爵のいない解放軍はただの腰抜けの集まりだからな。
 わっはっはっはっは。」

ヴァイス
「やめないか、二人とも。仲間同士で争ってどうする?
 それに、解放軍の連中はもういない。解放同盟もそうだ。今は皆が騎士団の一員なんだぞ。」

元ネオ・ウォルスタ解放同盟のアプサラ
「そうよ、ヴァイスの言うとおりだわ。今はそんな場合じゃないのよ。」

ヴァイス
「スウォンジーに集結している敵はガルガスタン軍のほぼ全軍なんだ。
 斥候からの情報だと、本拠としているコリタニ城の兵すらスウォンジーにまわしているらしい。
 今なら枢機卿を直接狙うことができる。いや、我々が生き残るには直接、ヤツを叩くしかない。」

デニム
「しかし、コリタニ城へ進む道がない。」

ヴァイス
「やつらに気取られず、コリタニ城を攻める方法はただ一つ・・・。
 コリタニ城の背後、ブリガニア平原から進軍するしかない。」

カチュア
「それは無理よ!
 ブリガニア平原は一年中雪と氷で覆われている極寒の地よ。そこを進むなんてムチャクチャだわ。」

ヴァイス
「しかし、それしか方法はないんだ。
 枢機卿だって、よもやブリガニアから攻められるとは思っていないだろう。
 それに、あそこには放逐されたブリガンテス城がある。中継基地とするにはもってこいだろう。」

デニム
「なんとかなりそうだな。」

ヴァイス
「大丈夫さ。おまえならできる。」

騎士ペイトン
「やってもらわねば困る!我々がオトリとなるのだからな!!」

ベイレヴラ神父
「英雄と呼ばれた人物が腰抜けでないことを神に祈ろうか。
 わっはっはっは。」


デニム
「今さら逃げ出すことなんてできるわけないじゃないか!」

カチュア
「・・・私を置き去りにする気ね。」

デニム
「何言ってるんだ。勝手なことばかり言うのはやめてよッ!
 ・・・ゴリアテに戻りたいなら戻ればいいさ。勝手にすればいいだろッ!」

カチュア
「・・・ひとりぼっちになるのはイヤなのよ」

デニム
「父さんの仇を取るんじゃなかったの?そのために戦ってきたんだろう?」

カチュア
「・・・本当の親でもない人の仇なんてどうでもいいわ。」

デニム
「え???」

カチュア
「あの人は私たちの本当の親じゃないの。私たちは捨て子なのよ・・・。」

デニム
「そ、そんな・・・。ウソだっ!父さんが本当の父さんじゃないなんて!」

カチュア
「ウソじゃないわ。以前話しているのを聞いてしまったのよ。私たちに肉親はいないのよ!
 この世の中で、血のつながった・・・家族と呼べるのはあなただけ!」

デニム
「どうして?そんな話しを今頃になって、どうして僕に!?」

カチュア
「・・・あなたが離れていくからよ。」

デニム
「離れていく?僕はいつも姉さんの側にいるじゃないか!これからだって!」

カチュア
「ウソよッ!あなたは私よりも戦いを選んだわッ!
 自分の理想を実現させるためならあなたは私を見捨てることができる、
 私のことを忘れることができる・・・!」

デニム
「ね、姉さん・・・・・・。」

カチュア
「たった二人きりの姉弟なのにッ!!」

デニム
「姉さんッ!」

 走って外に出て行くカチュア

 走る背中を見るデニム

 その行動がまるで姉弟の心の距離を表しているようだった。

【友と・・・】

 ヴァイス
「じゃあ、オレたちは先に行くぜ。後を頼んだぞ。」

デニム
「ヴァイス、きみは僕を・・・僕を許してくれるのか?」

ヴァイス
「・・・許せるわけないだろ?
 公爵の言いなりになって虐殺に荷担したどうしようもないクズだよ。おまえは。」

デニム
「・・・・・・。」

ヴァイス
「・・・でもな、人は自分の罪を悔い改めることのできる動物だ。
 あのとき、あの方法がベストだと判断したおまえが、オレよりバカだっただけさ。
 今、前がしなきゃならないことはこの戦乱を終わらせるために戦うことだけ。
 それがバルマムッサで死んでいった人々に対するおまえの償いなんだ。」

カチュア
「そこまで言うことないじゃない!」

デニム
「いいんだよ、姉さん。」

ヴァイス
「じゃあな。行ってくるぜ。」

デニム
「・・・ありがとう、ヴァイス。」

ヴァイス
「カン違いするなよ。許したわけじゃないんだから。」

 一度は離れてしまっていた親友が帰ってきた。デニムの心にある何かがフッと消える。これからは二人一緒だ。どんな困難も二人ならこなせる!


 取り戻せたもの、失いそうなもの。それは偶然ではなく必然で起こるもの。一人一人の心に意味があり、それに気づかなければ取り戻せなくなってしまうかもしれない。しかし、戦いは心を見る目を失わさせる。

 デニムの運命が加速する・・・。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
どうなっちゃうの~?? (ほんわかe)
2007-06-30 15:27:46
赤かぶさん、こんにちは♪

んー…
デニム、いったいどうなってしまうのでしょう…。
姉のカチュアと離れていく心の距離
一緒に戦う事になったヴァイスとの関係


カチュアが止めるのも聞かず、ヴァイスの作戦にのるデニム。
一年中雪と氷で覆われている極寒の地、
ブリガニア平原を無事に進軍することができるのでしょうか…


>戦いは心を見る目を失わさせる。

 デニムの運命が加速する・・・。


デニムにはいったいどんな運命がまっているのでしょう…?
カチュアやヴァイスとの関係は??
とても気になります

ますます目が離せなくなりました


モンハンも面白そうですし、タクティクスオウガも気になります!
赤かぶさん、頑張って更新よろしくお願いします
ワクワクしながら待ってまーす

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こっちも進めないと(笑) (赤カブ)
2007-07-01 21:38:55
ちょこっとおろそかになっています一日30時間ぐらい欲しい
このゲームをプレイし始めた時は時間があったはずなのに、急に無くなってしまいました。遊びで無くなっただけですが(笑)
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