
大作用のアルミの仮ぶち。だいぶ汚れが目立つ。
重くて額幅が大きい。今では使うことがなくなった。
惜しいが、これも処分しなければ。
アトリエの奥から・・彫刻。
処分しなければならないな!と思いながら思い出がよぎった。

20代半ばの頃、茗荷谷にあった東京教育大学(今の筑波大学)へ・・
ひと夏・・一対一で彫刻を教えてもらいに丸の内線で通ったことを思い出す。
贅沢にも他に生徒はいない。
指導してくれるのは30代少壮の一色邦彦氏。
自分の研究の傍ら指導してくれるという。
摸刻から手ほどきを受け・・・
モデルを使ってのデッサン、粘土で造形、石膏による型取り・・
出来上がった石膏に着色、磨き・・と
考えれば、随分懇切丁寧に指導してくれた・・
一色先生は今、80代になられた。
それ以来、動物デッサンするとき、デッサンとは別に・・・
粘土で造形してから体形を確かめることが多くなった・・
その夏、教えてもらった造形への考え方があとあと、ささえになった。
さて・・この彫刻をどうすべきか・・