そんなことで、世界名作劇場の『トラップ一家物語』のDVDを借りていっきに観ました。
私が子どもの頃にも放映されていた日本アニメーション制作の名作ものは、とても懐かしく、レンタルで借りてきて私も一緒に観てしまいます。
これまでいくつか観たなかでわが家で好評だったのは、『あらいぐまラスカル』『赤毛のアン』『私のあしながおじさん』でしょうか(ほぼ標準?です)。
でも今回の『トラップ一家物語』をちゃんと観るのは、私も初めてでした。
原作は主人公のマリアによる自叙伝『The Story of the Trapp Family Singers:トラップ・ファミリー合唱団物語』で、映画やミュージカルの『サウンド・オブ・ミュージック』にもなっていますが、映画よりもアニメのほうが原作を描き出しているそうです。
オーストリア・ザルツブルクを舞台に、元修道女でトラップ家の家庭教師だったマリアと海軍軍人のトラップ氏との結婚後の家族の様子もたくさん描かれています。
通常よくある物語は、困難な状況を乗り越えて結婚・・・というところで終わりとか、その後の明るい展開を想像できる状態で終わり、というパターンが少なくないはずなのですが、このアニメは違いました。
とりわけ、ナチスドイツがオーストリアに侵攻し併合した1938年頃の、波乱もあるとはいえ平和な暮らしに戦争の暗い影が忍び寄ってくる様子は、日本人の子どもにはかなり怖いものです。
正直言うと、私だって息を飲む場面がたくさんありました。
戦時下、日本も似たようなことをしていたのだと思いながら、何でもルールだと言ってしまえばルールになる、戦争がつくりだす狂気を感じながら観ました。
最新の画像もっと見る
最近の「レビュー」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事