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おとなりカフェ

毎年の桜が運ぶもの


おはようございます。昨日は寒かったですね。
あとは仕舞うだけだったガスストーブをまたセットして、スイッチを入れました。

桜の時期の気温の乱高下は毎年のことですが、今年もやはり例年通り。
初夏と花曇りと冬と、行ったり来たり。
今年は雪はなさそうでしょうか。


桜の風景の中に身を置くと、いったいここは?・・と時間が止まったかのような感覚に襲われます。
一方で、留まることを許さないうつろいにせきたてられて、毎年、毎年、阪口安吾の『桜の森の満開の下』の、桜が醸す妖気が否応なくえぐろうとする、どの人間にも存在しているかもしれない狂気と欲望が思い出されます。

20代の頃に下町に憧れて墨田区向島に住んでいたことがあります。
言問橋辺り、東武線橋梁から眺める隅田川の桜並木の風景と、隅田公園の満開の桜の花びらが雪のように舞う光景とその渦中にいる自分は、私にとってまさにこの短編そのもので、その時の感覚は一生忘れられないものになっています。

NYにいた時に、桜の満開の下でほっとしました。
でも、ハドソン川沿いで咲くその枝ぶりは横に広がらず縦長で・・ま、いいや、桜には違いない、と思ったものです。
同じものでも、その土地の土と水、地理条件が生み出す風の流れが形を決めていく様をぼんやりと考えながら眺めていました。
これも、私の桜をめぐる思い出の一つ。

今年は、仕事ついでに出かけた先で桜にほっとする機会があって幸せです。
最初の写真は、3月上旬の伊豆・河津町。

最近の世田谷文学館(31日まで「帰ってきた寺山修司」)と蘆花恒春園。
この2つは、近いです。



桜と菜の花がいいですね。

2011年の東北の桜は、それは、それは、美しかったそう。
2013年の東北は、これからですね。

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