イタリアのおばちゃんとオット´s 日記

イタリアのおばちゃんが語る、ローマでの平々凡々な人生&オットの腎移植体験記と透析生活回想録

腎臓移植 その4

2012-06-30 22:04:51 | オットの腎臓移植のこと
書き忘れていたが、、、
通常、噂に聞いてた腎臓移植の呼び出しは、ひとつの腎臓に2~3人が招集され、その場で検査を行ってその中で一番健康状態やら適合性を吟味した上で1人選ばれるシステムになってるらしぃかった。
ところが、それらしき、競争相手は見当たらない。。。
オットの場合、電話の時点でオットひとりだけに絞られた選択だったらしい。
幸せなことだった。
選抜招集者がお互いに顔を合わせるシステムなのかどうなのかはわからないが、例え顔を合わせなかったとしても、競争相手がいたとわかってれば、最終選抜に落とされた方も、残って誰か他の人はお家に帰ったと知る方も、きっと胸に痛みが残るだろうから。。。
それに、オットはネっからの運が悪い人。
そんな境遇だったら、絶対順番は廻ってこなかっただろう・・・と思う。

さて、さて、9時にオットを手術室に送り出してからも、イタリアのおばちゃんは大忙しだった。
まずは、病院の敷地内に銀行があるのがわかっていたので、まずは銀行に小切手作成に。。。
金額がでか過ぎる・・・と、言われ、担当者に電話して直接そこの支店長と話を通してもらって、ギャランティーメールを送ってもらいなんとか小切手作成
病院の建物に戻り、待合室になってるところをみつけ、そこであっちやこっちに色々電話かけたり  かかってきたり  しかも、普段ですらよくなるオットの携帯まで持ってるから・・・もうたいへん 
のチケットは、変更も払い戻しも一切不可能と信じてたが、一応モノは試しに・・・と問い合わせてみたら、100ユーロの罰金と変更後のタリフとの差額で変更はOKとのこと。。。やったーッ
でも、今日中に変更しないといけない。。。
何日ずらせばいいのか、、、いつになったらオットを置き去りにしても大丈夫なのか、、、まったく見当もつかない
親の用事もなるべくなら早くやっつけたいし
飛行機会社の営業時間は5時まで
オットの手術どんなに早く終わっても1時より前には終わらないだろう
4時からお家の契約だから3時頃には病院出発しないと間に合わない
それまでに、医師と会ってそんなことが訊けるだろうか
いや~~~ぁどう考えても無理
なので、勝手に何の根拠もなく9月11日出発に変更した

そうこうしてるうちに、オットの友達ジョルジョが仕事帰りに駆けつけてくれ、しばらく一緒に手術室の前で待ってたら、執刀医ではないけど、女医が出て来て、『手術は成功しました。早速尿も出てますし、まずは良好です。今、集中治療室にてケアしてますから、もう少ししたらちょっとだけ面会できるはずです。』と言ってくれた。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁよかった
でも、予想通り、3時15分までには入室許可が下りなかったので、ジョルジョに面会してもらうようにお願いして、イタリアのおばちゃんは家の契約にタクシーで向かった

腎臓移植 その3

2012-06-27 18:55:56 | オットの腎臓移植のこと
5時半の病院・・・ってのは、肝試しが充分できるくらいおっかない
夜勤明けの看護師が迎え入れてくれ、空きのベッドがないからごめんね・・・と、診察用の簡易ベッドが置いてある書庫のようなところで、まずは、入院手続き、書類記入しているその間にもうひとりの看護師がやって来てそそくさと血を抜いてって、その後またまた違う看護師がギコギコうるさいワゴンの音を夜明けの病室の廊下に響かせ心電図マシーンを持ってきて、毛むくじゃらのオットの胸に吸い付かない吸盤を苦労してくっつけながら心電図を2部取り、7時くらいだったろうか、やっと、個室の病室に案内された。
さっきは空いてるベッドがないから・・・って言ってたのに、朝の7時に退院した人がいたんだろうかと大きな疑問が残ったが。。。
オットは、昨日からというか、週末からというか、身体的疲労と、ほぼ確実に腎臓がもらえると判断して安心したせいか、ベッドを与えられ、うとうと
またまた看護師がやって来て、『レントゲンを撮りに行こう』と。
帰ってきたら、『ジョリジョリするんで、ちょっと奥さんは廊下で待っててくださいねぇぇえ』と追い出され。
シャワーを浴びて、使い捨て病人服に着替え、今度は、執刀医ともうひとり女医が順番にやって来て、手術承諾の署名、その後服用する予定の拒絶反応防止用のまだ正規認定されていない薬を使用することへの承諾の署名をさせられ、すっかり準備万端
8時頃、手術室に向かいます・・・の予定だったが、やっぱ、イタリアでお迎えのストレッチャーがやってきたのは9時だった

腎臓移植 その2

2012-06-26 23:37:30 | オットの腎臓移植のこと
イタリアの腎臓移植登録のシステムは、患者が居住する都市ともうひとつ他に選んで2つの都市に登録することができる。
オットは、自分が住んでる都市=ローマでの登録は手続きが済んでもう1年以上になり、もうひとつの登録都市として最初フィレンツェを選んいたが、なかなか埒が明かなかったので、途中でピサに変更し、今まさにその手続きも大詰めになったところだった。
連絡は、一昨日(日曜日)の晩、イタリア対イングランド(・・・だっけ)のサッカーの試合をアンドレア宅に観に行ってる最中に入った。
1回目は、『食事は済んだか?』『今日は何を食べたか?』『最近の数値はどんなか?』『次の透析日はいつか?』・・・と色々質問攻めにあい、そんな電話生まれて初めてだったオットでも、ピンとくる電話だったらしい。
でも、その電話では『とりあえず、明日は通常通り透析に行きなさい』で終えたらしく、オットはもしかしたら?の可能性に興奮して何が何だかわからなくなり、しばらくお友達のお家のトイレに閉じこもり、トイレからイタリアのおばちゃんとシャント作りの師匠のトニー先生とベテランお抱え看護師連のジッジにしたらしい。
サッカーは、結局延長戦になり、いつもより更に遅くなってしまった試合が終わってさぁ帰ろう・・・としたところに、2回目の電話が入り、『予定変更だ』と言われ、一瞬『ボツ』になったとがっくりしたオット。でも、そのあと言われたのは『透析には行かず、この後は絶食し、明朝直接移植病棟に6時に来なさい』だった。
オットは、いうまでもなく、足が地に着かない様子で帰宅して来た。
さぁ、、、大変
実は、翌日月曜日午後4時、貸家用に購入することにしたセカンドハウスの本契約日で、翌々日火曜日、色々親の所用をやっつける為に日本ひとり帰国の出発日で、飛行機のチケットも勿論もう購入済み・お土産用のGentiliniビスケットも4缶ほど購入済み・スーツケースも準備万端だった。
急いで、入院用の荷物を造り、家の契約用の書類やら小切手の為の銀行の準備やらをバックに詰め込み、4時半に目覚ましをかけ就寝
プラス、実は、前の日土曜日はイタリアのおばちゃんとオットの結婚記念日だったので、オットの念願を叶えるべく金曜日の透析後2泊3日でイスキア旅行に行って帰って来たその日だった 身体は暑さと土曜日の温泉と旅で疲れてるは、サッカーの試合が長引いていつもの就寝時間はもうとっくに過ぎてるは、でも、頭の中には『移植』がぐるぐる・・・ぐるぐる・・・
4時間後、当然のごとく、目覚ましがなる前から目が覚めたけど、絶食だから朝食とる時間も必要ないし、で、無理矢理二度寝して、でも道はガラ空き、結局5時半には病院に着いてしまった

イタリア行きたいけど透析が・・・

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