大きなお友達のプリキュア日記

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ONE~こころをひとつに~

2013-04-04 22:23:13 | スイートプリキュア♪
ONE~こころをひとつに~
スイートアルバムのフィナーレ♪を飾る一曲について。

ご存知の通りこの曲の間奏はハミィによる語りと、その後ろにギターソロが鳴っている形。
私の脳内によると、ここのギターはエレンの演奏によるものです。

かつて、ハミィはセイレーンに「一緒に幸せのメロディを歌いたい」と言いました。
その願いはだけども遂に叶えられず、幸せのメロディのステージにはハミィ一人で立つことになります。
果たしてその意味はいかなるものか…
理由は劇中で明らかにされる事はありませんが、代々一人の歌い手を選考会で決めていた点は事実。
絶対の孤独者たるノイズに、同じくソロで幸せのメロディを届ける事に意味があるのか。
あるいは寂しさを内に秘め、ひとりで、それでも心で世界と繋がっている一人が歌う事に意味があるのか。

ともあれ、この楽曲でもまたハミィは間奏部分の呼びかけを一手に担うことになります。
その台詞の、なんとスイートプリキュアで、なんとハミィ的な事か。
一見綺麗で耳障りのいいだけの言葉に聞こえる言葉なのに、単語の一つ一つにまでスイート♪の物語が詰まってる。
あえて一人称の『ハミィ』を使う必然性のある台詞です。

その台詞の後ろ、ギターを爪弾くエレンの胸中はどれほど誇らしい事でしょう。
思えばエレンにとってこの一年は激動の時代でした。
メイジャーランドからの逐電、過ちを続けた日々、胸の鼓動、ハミィ、プリキュアとしての日々…
それらの季節の中、彼女の傍らには気づくとこの楽器がありました。
マイナーランドのセイレーンだった時も、黒川エレンだった時も、キュアビートだった時も。
そして何より、全てが静寂に包まれた世界で、ハミィへ届けた歌。
エレンにとってのギターは一年間の思い出であり、間違い、悔やみ、改め、進み続けた自分自信です。

私たちの知る『スイートプリキュア♪』が終わり、カーテンコールの幕の裏で。
最後に皆で、自分たちだけのための音楽を奏でよう!という響の言葉があったかもしれません。
手を叩いて賛同する奏や、さもお付き合いのような素振りで加わるアコの姿があったかもしれません。
また、そのステージで、最後の最後にセイレーンと歌いたい、というハミィの姿があったかも知れません。

だとしたら彼女は、喉の代わりに弦で歌った。

ハミィは自分の生き方、音楽---生命、繋がり、そういったものへの思いを。
セイレーンは変わり続けた自分を、その自分だからこそ分かるハミィへの賛同を。
間奏部分の30秒、二人は円形のステージに背を向けて立ち、だけどお互いと心で繋がり、音楽を奏でた。
その情景…入り際にアイコンタクトを取る二人、ハミィの堂々たる立ち姿、心を込めてギターを弾くエレンの指先。
思い浮かべるたび、私の心は暖かく同時に熱い温度に包まれるのです。

高橋作画で、ぐるぐるカメラを回して!


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