会えなすぎな歌手として、ネット界隈でも話題の人『西野カナ』ですが、最新アルバムを聴く機会がありました。
実は、娘が友達から彼女のコンサートに誘われたらしく、その予習をしておきたいということで、購入したんですね。
テレビの歌番組とか観なくなって久しいですし、ちょっと小耳に挟むことはあっても、特に意識したことがなかった彼女。
今回はじめてガッツリ聴かせていただきましたが、かなり凄いじゃないですか。
これでも一応は音楽好きの端くれですから、悪口を言おうと思えば色々と出てきますけど、でも素直に素晴らしい歌手だと思います。
声質のアクが強くないので聴きやすいし、独自の世界観(平凡な毎日の中にある幸せのような)も持っている。英語の発音も自然で、日本人歌手にありがちな違和感を感じない。
楽曲を提供されてから、彼女の歌詞を載せるという方法で曲を作っているのだそうですけど、それでこれだけ作り上げるというのもなかなかどうして。
歌詞の「軽さ」を指摘する声を聞くことが多く、それ故に自分も今までスルーしていたわけですけど、これは「時代の要請」というべきでしょうね。
もうステレオの前に座り込んで、じっくり音楽と対峙する時代じゃないのです。
そもそも、クラシックのような求道音楽に対するアンチテーゼとして軽音楽は存在しているのであるし、スマホや携帯音楽プレーヤーで片手間に音を消費する今のような時代なら、これくらい単純な歌詞のほうが適しているとすら思えてきます。
とまあ、そんな理屈を後付けしたくなるほど、良い歌手ということですね。
メジャーな存在を毛嫌いすることで自尊心を満たしているマニアックな連中の言うことなんて、意外と当てにならんもんです。
with LOVE | |
西野カナ | |
ソニー・ミュージックエンターテインメント |