最近は、イタズラ目的というよりは、実害を狙ったものが増えてきていますので、Mac用のウィルス等が少ないからといって安心していると、ある日、一つ強力なヤツが出現することで、被害続出なんてことがあるかも知れません。
Windowsに比べると、統計的にリスクが低いのは間違いないのですが、安心してノーガードというのは、ちょっと危ない感じでしょうか。
そういう流れもあって、Mac用のアンチウィルスソフトが充実してきているようです。
そろそろ、対策を立てておきたいという方のために、いくつかご紹介します。
まずは、UNIX用のClamAVをMacのGUIに載せた、Appleも推奨のフリーソフト。
![ClamXav](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/aa/a2df9351077c8081fed6eb97796e5e2e.jpg)
ClamXav
後ほど紹介する有料ソフトと比べると、扱いの難易度が若干高いのですが、使い方のツボを押さえておくと、非常に軽快に動く、優良ソフトだと思います。
ClamXavが、なぜ「軽快」かと言うと、常駐監視をしないためです。
逆に言うと、ユーザーが「感染ファイルをスキャン」するように命令しないと、侵入したウィルス等を発見できません。
有料ソフトの場合、一般的には常駐監視する設定がデフォルトですので、ユーザーが何もしなくても、ウィルスの侵入を常にスキャンしてくれています。
しかし、ファイルのコピーや移動、保存など、何かイベントを起こす度にスキャンがかかりますので、負荷の大きい作業中などは、アンチウィルスソフトのおかげで「重く」なってしまうのです。
常駐監視しないと書きましたが、ClamXav Sentryを起動させておけば、指定フォルダを常駐監視しておくことができます。
Macの場合、ファイルの保存先は、デフォルトでデスクトップになっていますので、デスクトップを監視させておいたり、怪しいアプリをスキャンしてくれるように、アプリケーションフォルダを監視させておくのが一般的な使い方だと思います。
また、メールが届いた時に、その新着メールをスキャンさせることもできます。
これについては、いざ見つかった時に、ちょっと簡単に隔離できない仕様なので、詳しくはこちらでご確認ください。
ちなみに、環境によっては、ClamXav Sentryが、上手く起動してくれなかったり、途中でクラッシュしてしまったりすることがあります。
そんな時は、ClamXav Helperがオススメです。
自宅で使ってるMac miniでは、何かのアプリと相性が悪いようで、ClamXav Sentryがログイン時に自動で起動してくれないことがありましたが、ClamXav Helperのおかげで、しっかり起動してくれるようになりました。
自分もClamXavを愛用していますが、ドーネーションウェアですので、使われる方はできれば寄付をしてあげて下さい。
Paypalが使えますので、簡単に支払いができます。
もちろん強制ではありませんので、お金に余裕がない方は、フリーで使い続けても問題はありません。
有料ソフトとは違い、無料ソフトということで、ウィルス等を検知するためのパターンファイルが少ないんじゃないかと危惧する声があるようですが、実際にはあまり大差ないようです。
有料のものでも、最新のウィルス等は、ソフトによって検知できたりできなかったりしますので、無料だから不安というのは必ずしもあたらないのです。
むしろ、使い勝手の点で、有料ソフトに敵わない部分がある、というのが正しい認識だと思います。
最後に、もうひとつ。
常駐監視しないということは、最新のパターンファイルに更新する前に、侵入してきたウィルス等が、ClamXav sentryの監視フォルダ以外に感染してしまったら、その後パターンファイルを更新しても見つけてくれないということです。
つまり、定期的に、自らの手でスキャンする必要があるということで、そういう面倒さが耐えられないという方には、以下に紹介する有料ソフトが向いているということになるかと思います。
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※ここから紹介するソフトは、自分で使ってみたことがないものです。無責任に紹介しているだけですので、その点、ご了承ください。
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まずは、定番。
![Norton](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/d1/c3f4c72a1c8d58c02fda246672131acf.jpg)
Norton
Mac用のウィルス等が殆ど発見されず、商売にならないと言われる中でも、唯一Mac用をリリースし続けたという点は、評価に値すると思います。
Mac OS時代から愛用しているという方も多いのではないでしょうか。
現在、機能別に4種のアプリがリリースされています。
そして、日本でトップシェアを誇るアンチウィルスソフトが、ついにMac版をリリースしてきました。
![VirusBuster2010](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/b5/5cab2ea9c33eeaaf52431a5897d939d7.png)
ウィルスバスター2010
ちなみに、自分がWindowsユーザーだった頃、お世話になっていたソフトです。
出たばかりですが、シェアの大きさと安心度が比例すると考える人には、これがオススメかも知れません。
最後に(他にもあると思いますが・・・)ご紹介するのがこれ。
![Kaspersky](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/96/a9744f6618ce26a8b6f42f53c97a8ea4.jpg)
Kaspersky
ATOKでお馴染み、ジャストシステムが代理店をしています。
Mac版のリリースは、11月だそうです。
カスペルスキーは、ヨーロッパでトップシェアです。
Windows版に関していえば、常駐メモリ使用量が、競合他社製品中で最も軽いという声もあります。
比較的PCリテラシーが高めの人に好まれていますので、それが安心感に繋がる人にはオススメでしょうか。
あと、ここに紹介した有料ソフト3つの中では、一番安いです。
そろそろセキュリティ対策を、とお考えの方。
よろしければ、参考にしてください。