紅雨荘別館

況やこれ青春。日将に暮れんとして、桃花、乱れ落つること紅雨の如し。

チャイナタウン

2008-09-27 | Lumix07
シンガポール川を渡ってチャイナタウンに入ると、賑やかな屋台が並ぶ年中お祭り状態のシンガポールを見ることが出来ます。今回はラッフルズ・スクエアからテクテクと歩いて向かいました。
途中、写真展をやっている建物があったので入ってみると、そこはシンガポールの中華総商会という立派な会館。


ここを通り過ぎると、アルメニア正教会が見えます。何度も前を通り過ぎたことはあったのですが、今回中に入ってみました。アルメニア教会というのはカトリックや東方正教会とは別物なんだそうです。


祭壇には見慣れたキリスト像やマリア像などは無く、キリストと使徒達の絵がかかってありました。


さらにテクテク歩いていくと、切手博物館に行く手前にこの建物があります。秘密結社として名高い「フリーメイソン」の建物。現在は中華料理屋になっていました。フリーメイソンが経営しているかどうか・・


フリーメイソンの建物のすぐ近く、大通りに面して中央消防署の建物があります。昔も今も消防署として使用されていますが、ここは1909年建設。


そしていよいよチャイナタウンに入ってきました。街角には「骨肉茶(バクテー)」を食べさせる店も。骨肉茶はお茶ではなく肉をいろんな薬草で煮込んだスープです。元は港湾労働者(苦力)達が力の出る朝ご飯として食べていたもの。ちなみに骨肉茶の発祥の地はマレーシアのクラン港だそうです。


大通りの角に立つ「同済医院」。中医の病院です。


チャイナタウンといえばパゴダ・ストリート。観光客のみならず、地元の人も買い物にやって来ます。並ぶ品物は土産物から生鮮食料品、菓子などなど。もちろんレストランも沢山あります。この狭い通りに所狭しと並ぶ屋台をすり抜けると、パゴダ・ストリートの由来となったヒンドゥー寺院「スリ・マリアマン」の門(ゴプラ)がそびえ立ちます。




面白いのは、この通りに面してヒンドゥー寺院とイスラム教のモスク、そして仏教寺院が軒を並べるようにしてあること。このモスクは設計者がイギリス人だそうです。


「仏牙寺」という名のお寺です。鉄筋コンクリート4階建て。内部にはエレベーターもあります。何が凄いって、このお寺には「仏舎利」が納められているということ。いったいどこから買い取ったのか(中国?)、シンガポールに仏舎利があるなんて初めて知りました。仏舎利は4階の大広間に安置されています。勿論写真は撮れませんでした。3階には博物館があって、世界各国から集めた仏教彫刻やレリーフが並べてあり、何故か値段も付いていました。


チャイナタウンの外れ、観光客も来ない閑散とした所にある「天福寺」という馬姐寺です。シンガポールで一番古いお寺だそうです。もとは福建会館を兼ねていたようですが、今は真向かいに立派な福建会館ビルが建っています。このお寺はタミール・ムスリムが作ったというモスクに挟まれていました。


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シンガポール

2008-09-27 | Lumix07
シンガポールは初めてではないのですが、今回は入ったことのない所にけっこう入ってきました。おかげで新しいシンガポールを発見。まずはラッフルズ・スクエアから川沿いに海へ。シンガポール建国とイギリス植民地への礎を築いたラッフルズ関連の名所巡りです。
シンガポールに来て絶対はずせない名所その1ですね。「ラッフルズ・ホテル」です。1887年アルメニア人サーキーズによって建設開業した白亜のコロニアルスタイルのホテル。写真を撮るだけになら何度も行ったことのある所です。




シティホール、裁判所、国会議事堂などが集まっている区画。緑銅色のドームがかかっている建物は裁判所。


この地区には他にも沢山の博物館や植民地時代の建物が残っていますが、そこを通り抜けてシンガポール川の畔に出ると、彼が立っています。Landing pointと命名された場所に立つサー・トーマス・スタンフォード・ラッフルズです。当時スマトラのベンクーレン副総督の地位にあった彼が、ジャワに拠るオランダ勢力に対抗するより良い立地の港を求めて、1819年1月にシンガポールへやってきます。その上陸地点がここ。


現在ザ・フラトン・シンガポールとして2001年にホテル開業した建物。元は東インド会社時代の由緒ある建物です。「海峡植民地」初代総督フラトンの名前に由来するこの建物は、1928年に完成。ホテル開業する前は中央郵便局として使われていたそう。


そのフラトン・ホテルの前に残る、こちらも古いボート・ハウス。


そしてこのボート・ハウスの裏を抜けていくと・・シンガポール川の河口に立つ「マーライオン」に出会えます。以前は川の本当に突端にあったので、ボートに乗らないと顔を拝めなかったのですが、現在は公園が出来ていて、マーライオンをバックに記念写真が撮れます。


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矢掛

2008-05-18 | Lumix07
矢掛に行ってきました。旧山陽道沿いにある古い宿場町で、本陣と脇本陣が揃って残っています。本陣の石井家は造り酒屋でこのあたりの大庄屋の家だったそうです。脇本陣は今も人が住んでいるので金曜日だけの公開。


町並みは倉造りや格子窓で統一されていて、石畳の続く綺麗な所です。3練続きの変わった倉も発見。


本陣の裏手に流れる美星川。古い沈下橋が架かってました。


醤油屋さんの裏。街道に面して店がありますが、間口より奥の深い造りで、ほぼ一区画ぶち抜き。裏手の土蔵は鄙びた造りで赴きがありました。


街道に面していても住んでいる様子の無い家もいくつかありました。ここも大きな家でしたが無人の様子。出窓の模様もレトロモダンな感じでなんですが。


本陣の裏庭にはいろんな花が植わっていました。


矢掛にはJR岡山駅から伯備線で清音駅下車。井原鉄道に乗り換えて矢掛駅へ。井原鉄道は1両だけのマッチ箱のような車両なのですが、たまたま特別仕立ての車両に乗れました。中は木のベンチの向かい合わせの4人がけで間に大きなテーブル付き。お弁当を広げることもできます。


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脇町

2008-02-07 | Lumix07
脇町を流れる大谷川の川縁にレトロな映画館がありました。「オデオン座」。昭和初期に建てられた芝居小屋で、戦後は映画館に成ったのだそうです。四国には金丸座や内子座といった古い芝居小屋が残っていますが、それに比べるとここはずいぶんとモダンな外観をしています。中は桟敷に花道、回り舞台がそのままの芝居小屋でした。


オデオン座の前に架かる南橋を渡ると、そこからは脇町の古い町並みが始まります。類焼を免れるための防火壁であった「うだつ」が上がる町並です。






これが「うだつ」です。


古い家並みの残る脇町は多くの映画やテレビのロケ地にもなり、ここでは「水戸黄門」の撮影が行われたという農家の裏庭。




脇町のメインストリートには特産の藍染めの品々を売る土産物屋、喫茶店、他にもいろんな店が並びます。ここは定休日でしたが、店先には干し柿と松ぼっくりが出てまして、お代は僅かに開いたガラス戸の隙間から入れるようで・・




古い木と漆喰作りの町並みの中に、こんなモダンな家もありました。全体は木造の二階建てでしたが、和洋折衷というか、昭和初期風のレトロモダンな雰囲気を残していました。


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四国三郎

2008-02-07 | Lumix07
徳島の脇町へ行ってきました。「うだつ」の上がる町です。
まずは「四国三郎」と呼ばれる大河、吉野川から。休憩に立ち寄ったサービスエリアの裏を流れる吉野川。このあたりでは「美濃田の渕」と呼ばれています。




脇町の南縁を流れる吉野川。脇町は吉野川を使った河川水運で栄えた町。町はずれの吉野川に架かる潜水橋。吉野川が増水したときは水面下に沈みます。






脇町とは川を隔てて走るJR徳島本線、「穴吹駅」。


穴吹駅前から吉野川に架かる歩道橋「ふれあい橋」。歩行者専用の橋です。この橋を渡る頃には霧雨が降りかかり、川面を吹き抜ける風は体ごと持って行かれそうなほど。向こうの山は雪雲に隠れています。


吉野川を渡って旧長岡家という古い茅葺きの農家を見に行く途中。気温6度の寒さです。


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光明寺紅葉祭

2007-11-26 | Lumix07
京都西山にある光明寺の紅葉祭に行ってきました。この週末ぐらいがピークでしょうか。11月半ばころになってやっと寒い日が続いたので、やっと紅葉も色づき始め、どうにか例年通りの紅葉祭開催。


赤いばかりが紅葉じゃないわけで、黄色に染まった楓も綺麗です。




私は、赤一色の紅葉より緑や黄色が混じり合っている方が好きですね。


参道から見上げると、青空バックに紅葉が広がっていました。






今年の紅葉狩りは、光明寺だけで終わりそうです。残念。


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ホリールードハウス宮殿見学

2007-10-02 | Lumix07
エジンバラ城が城塞としての性格が強くなり住み心地が悪くなると、こちらの宮殿が王宮となっていったのだそうです。確かに、日本で言えばエジンバラ城は山城です。こちらの宮殿は平地に建てられた館ですから住みやすいでしょうね。


すぐ東側にはホリールード・パークと呼ばれる断崖が目印の公園があります。登りませんでしたが・・


王宮の中は撮影禁止なので写真はありません。王の間や女王の間、寝室、広間といろんな部屋がありまして、エリザベス女王もエジンバラに来るとここに滞在するのだそうです。女王の寝室というのをガラス越しに見ましたが・・いろんな幽霊がいっぱい出てきそうな部屋でしたよ。
宮殿はもともと12世紀に修道院の礼拝堂として建てられたのが原型だそうで、現在もその遺跡が残っています。


身廊部分の屋根が落ちていました。ステンドグラスも無くなっています。


側廊部分は石造り天井が残っていました。交差ヴォルトとアーチの石組みが見事です。


オマケ。宮殿見学の後、晩ご飯を食べてホテルに帰る途中、見上げたエジンバラ城。
実は、「ハリーポッター」の第一作は、ここエジンバラのカフェで書かれたのだとか。エジンバラの町を歩き回ってみると、なるほどと納得できますね。


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チャリング・クロス近辺

2007-09-28 | Lumix07
ロンドン滞在中、仕事が終わった後はチャリング・クロス・・・という日が続きました。チャリング・クロスというのはロンドンの神田神保町といった所。本屋街ですね。新刊書を扱う大きな本屋もあれば、小さい古本屋も軒を並べています。
仕事の後は夕食前の運動と、ロンドン大学を通り過ぎ、大英図書館の脇を抜けてレスター・スクエアへ。ここまでくればウエスト・エンドの繁華街です。




劇場が建ち並ぶコヴェント・ガーデン近辺でこんな標識発見。この小路を「ドルリー・レーン」というのです。はい、エラリー・クイーンの名作「Yの悲劇」などに出てくる名探偵の名前です。元シェイクスピア俳優で耳が聞こえなくなり引退したという設定でした。


そしてこんな劇場も・・何十年とアガサ・クリスティの「ネズミ取り」を上映し続けている劇場です。


この辺りに来ればチャイナタウンもすぐ近く。標識にも漢字が加わります。




チャイナタウンの八百屋にはドリアンも売っていました。


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ロンドン観光2

2007-09-28 | Lumix07
ロンドン塔を諦め、ロンドン橋を見て、その後はテンプルへ。ウエストミンスター・カテドラルやセントポールズ・アベイなどの大きな教会は数々あり、そちらは観光客も多いだろうと、ザ・テンプルにやって来ました。ここは映画「ダ・ヴィンチ・コード」で有名になりましたテンプル騎士団が教会や修道院などを建てた地区です。
広い地区の中に教会や修道院、ホール、法学院、寮・・などがいっぱいあって、映画に出てきた教会が何処にあるやら判らず。偶然人が行列を成していた最後に並んでみました。入ってみて判りましたが、ここは法学院の残るインナーテンプルのホールでした。


紋章を並べたステンドグラスがとても綺麗でした。


あとで知ったのですが、当日は通常普段公開していない建物などを無料で公開するopen houseの日だったのです。
そしてインナーテンプル観光を終えて、当初目的だったテンプル教会を探し当てました。残年ながら日曜日は公開してないということで中には入れず。丸い教会の外だけ。ここは沢山の建物が建ち並んでいるので、とても狭くて全体写真が撮れません。


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ロンドン観光1

2007-09-28 | Lumix07
3年前に初めて来たときに、めぼしい博物館や美術館はたっぷりと見て回ったので、今回は特に観光という予定はなかったのですが、仕事のない日曜日。さて何処に行こうか・・ということで、ちょっと観光にでてきました。
まずはロンドン博物館。市内中央にあるここには、先史時代の遺跡からローマ占領時代、中世、そして近代とロンドンの歴史が概観できます。そしてこの博物館の傍には、ローマ時代の城壁が残っています。


このあとロンドン塔でも見に行こうかということで、地下鉄に乗って行ってきました。いわゆる観光名所と言うところは行ったことがないので、ここは初めて。駅を出るとそこにもローマの城壁の一部が残っていました。


で、肝心のロンドン塔は・・あまりの人の多さに怖じ気づいて中には入らず。観光シーズンだからか、日曜日のせいか。大変な人でロンドン塔前の広場が埋まっておりました。


塔は辞めて傍のテームズ川べりに出ると、観光船が行き交う向こうにはロンドンブリッジ。


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