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勝手にミシュラン

食べたもの、訪れた所を勝手に格付けしています。★~★★★★★の5段階で評価します。

【★★】スタジオジブリ ゲド戦記

2006年11月05日 01時36分56秒 | 映画



一言で言ってしまうと期待外れです。

バックグラウンドとなる世界観や雰囲気は好みだし、
テルーが歌うシーンを長く取るとことかはよかったと思いますが、
その他の要素がぶつ切りすぎなのが残念でなりません。

2時間内で納めるというのは厳守事項なのでしょうか?
徹底的に作り込んで、4時間とかにするのもありなんじゃないかと思うんですけどね

さて、不満に思っている点をざっくりと上げると下のようなものがあるわけですが・・・

(1)この世界にとっての竜の意味合いは?
 最初の方で、壁画を見たときにちょこっと話が出て終わり???
 テルーが竜だったってのもそのせいで凄い唐突な感じがします
 
(2)大賢者の本当の実力は?w
 アレンを助ける際に、ちょこっとその実力の一端が垣間見えたようですが・・・
 見せ場があっても良かったんじゃないですかね?

(3)ゲドって誰?w
 作品中で、ハイタカのことを、テナーが1度だけ「ゲド」って呼んでた
 と思いますが、パンフ等の予備知識がまったく無い状況でかつ聞き逃すと
 最後まで疑問ですよね?

(4)世界の不均衡の原因は?
 まさかクモ1人が原因じゃないですよね?
 原作は全6巻なので、映画の中で全てを表現するのは無理でしょうが、
 少しは推測できそうな材料を提供しても良いんじゃないでしょうか?

 それか、原作を忠実に再現しないのであれば
 その話題を一切出さないとかね

(5)真の名の意味
 魔法使いにばれると、支配されるという話は作品中でも出て、
 実際にアレンがクモに支配されてしまったわけですが、
 お互いに明かすことの意味もあるように感じたんですよね。
 じゃないと、アレンとテルーがお互いに真の名を告げあってる意味が薄いよねぇ?

(6)魔法で鍛えられた剣
 普通の剣でも問題無い気がしたんですけどね?
 クモは魔法で鍛えられた剣でないと倒せないって話も無かったですよね?
 ウサギとかはさやに入ったままで熨してしまってますしネェ

(7)アレンの今後
 原作は、ゲド戦記ってことなので、ハイタカ(ゲド)が主人公なんでしょうが、
 とりあえず、映画ではアレンが主人公のように見えます。
 自分を取り戻したアレンが自国に戻って今後どのような感じに・・・
 という触りを最後に入れて欲しかったナァ(個人的にですが)

ジブリ映画のテーマや原作はとても好きな分野なので、もっともっと作り込んで欲しいと強く思います