やや声量は劣るものの、濁りや混ざり気のない透明感のある中性的な声質と高い音域を誇るTakaの歌声は、その音程の確かさと節回しの妙が相まって、楽曲に奥行きを齎す稀有なロックヴォーカリストである
好き嫌いはともかく、楽曲のクオリティに重点を置いて創られた新譜『Ambitions』は、確かに彼の歌声が持つ可能性を十二分に発揮していると改めて思う
その『Ambitions』を引っ提げて“2017 North American Tour”の真っ最中のONE OK ROCK
たまたまyoutubeで初日のNew YorkはTerminal 5で行なわれたライヴの模様を観賞、数百人クラスのキャパが押すな押すなのやや張り詰めた雰囲気の中でも堂々と演奏するさまは、過去の海外ツアーから積み上げた鍛錬の賜だろう
意外だったのは、全英詞のver.と英詞と和詞が混在するver.のナンバーがあえて後者で唄われていたことである
そこには“日本のバンド”であることの誇りが垣間見れて、ちょっと胸が熱くなった
ワンオクの新たな側面を開示して挑んだ『Ambitions』は、日本の新旧ファンの間でも物議を醸すほどの問題作ではあるが、彼らは今まで自分たちを温かく見守ってきたファンへの恩義を忘れた訳ではない
むしろ、感謝し続けていることが窺われる
海外盤と国内盤の2種類を制作するのは、彼らの日本のファンへ償いにも似た“感謝の証”に他ならない
実際、両者には各々異なる3曲が収められている
海外盤:
Jaded (Feat. Alex Gaskarth)
Hard To Love
American Girls
国内盤:
20/20
Always coming back
Lost in Tonight
彼らの心憎い配慮が嬉しかった
少なくとも後者3曲の方が個人的には好ましかった
困惑しつつも毎日聴き続けた効用だろうか、以前より違和感が薄れてきたように思う
ただ、どうしても受け付けられない曲があることも事実
収録された14曲をA面とB面に分けてみた場合、A面はほぼ好ましいのだが、B面はどうも苦手である
実験的でありつつもロック的な要素を内包するA面
冒険的でエレクトロポップ的な要素が著しいB面
いよいよ来月中旬からスタートする本国アリーナツアーがどのような曲目で挙行されるのか、実に興味深い
できれば、意外な選曲で臨んでほしいものである
ちなみに、件のNY公演における曲目は以下の通り
Taking Off *
Take Me To The Top
Cry Out
Deeper Deeper
Clock Strikes
Decision
Hard To Love *
~Instrumental~
Bedroom Warfare *
The Beginning
I Was King *
Take What You Want *
We Are *
Mighty Long Fall
American Girls *
14曲の演奏はやや少ないように感じた
選曲の半分は『人生×僕=』から海外でも人気の高い3曲と海外盤リリース初となった『35xxxv』からの4曲が占め、新曲からの選曲が少なかったのは、やや意外だった
国内ツアーの場合は、更に過去のアルバムからの選曲が増えることを望みたい
実現しないことは白も承知で、個人的に理想とするSET LISTを夢想してみた(笑)
SET LIST:
Bombs away
Never Let This Go
Liar
The Beginning
Nothing Helps
20/20
Always coming back
~Instrumental~
Taking Off
欠落オートメーション
アダルトスーツ
Lost in Tonight
I Was King
NO SCARED
Deeper Deeper
Ending Story??
Rock,Scissors,Paper
We Are
夢想的SET LIST故に、曲目が完全感覚好意的選曲(笑)
それでも
それでも
新曲が半分近く加わっているなんて、かな~り進歩的?!
I was King -Japanese Ver.- / ONE OK ROCK
お道化た曲調に反して歌詞に見え隠れするシビアな実情―
KingはTakaのことなのだろうか
それともまだ見ぬ未来のKing....?
謎を秘めたこの曲が、何故だか少し気になる
今も新譜の好きな曲だけを聴きながらレスしてます(^_-)-☆
初めてワンオクのアルバムを購入したのが、先月の8日―
まだひと月半しか経っていないんですね~(笑)
ライヴにも絶対に行きたいです!!
チケットを確保できるよう、祈っていて下さい☆