「京都の風景写真」

古都、京都の町に暮らし…身近な町の風景をデジカメとiPhoneで撮った写真を紹介しています。

平安時代の 朝堂院「昌福堂」の遺構が見つかる…それも 知ってるとこで

2007-06-26 12:58:20 | 神社・仏閣
今日の産経新聞(朝刊)に上京区(千本丸太町)で、平安京中期の朝堂院の中の「昌福堂」の遺構が見つかったと載っていました。
先週の土曜日に前を通りかかったときに写真を撮らせていただき、埋文の研究所の方が説明をしてくれました。この遺構が見つかった場所は、日本刺繍の糸屋さんで、自宅の建て替えのために家屋の取り壊しが行われており、営業中はよく糸を買いに行きました。よく知っている店だけに、こういうのが見つかると何故かうれしいね。
糸屋さんにしては大変なことかもしれないけど…

発掘作業中


地表から40㎝あまり掘り下げたところに堂の基礎が見つかっています。
基礎石から60㎝ほど土台を積み上げて堂が建てられていたと係りの
人は説明してくれました。


出土した屋根瓦。表面は青の磁器質になっており、高位の堂にしか
使われていなかったものらしいです。


朝堂院とは…
大内裏の正庁で,即位等の国家的儀礼や諸政を行う場でありました。。朱雀門の正面,内裏の南西に位置しました。
朝堂院は十二堂の朝堂群からなり、
写真の発掘現場は、そのひとつ「昌福堂(朝堂院の北東端に位置)」であろうと言っていました。

「延喜式」によると朝政の時の官人は朝参して朝堂院の座に着き、その後官司の 曹司に赴いて勤務することとされていました。
その中で、「昌福堂」は東第一堂で大政大臣・左右大臣ら、天皇に使えた役人のトップが執務していました。


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