メンザシン menzashin0213 報恩謝徳 

日本で生まれ、日本で育てられた事に感謝し、日本の伝統と伝承を学び、後世の世代へと繋がる事、それが私の希望です。

苦 の 双機説法

2013年02月05日 | 日記

仏教では、個人の悩みを「同志同苦」として共有し、

 

悩み事は全ての人達の数だけ有って、同じ内容は無く

 

「双機説法」と言われる、それぞれの「苦」に対応した

 

悟りを説き、導く道を お釈迦様は伝え、弟子達は


赤い聖本に後世のために、残していくようになりました。


「苦」とは、お金や人間関係に起因していることではなく


生まれた瞬間から始まる「カルマ」です。


本人が「幸せ」だと思っていても、やがて人間の本性である


「苦」に辿り着きます。何故なら人間は、今が幸せでも


それに飽きてしまうからです。


自分で自分が変えられない日々が続くと飽きることは、


早く来ます。何かしら変化がないかと求め始めるのです。


現状に満足しないのは、人間の特性でもありますが、


不満の原因は、全て自分から始まっていることに気付かず


周囲に不満を持ち始めることになります。


人間の三大欲は、 色欲  金銭欲  食欲  だと言われ、


欲しい物が手に入らない苦しみと、人に巡り会うことで、それが


更に増してしまうことが有り、「比較をしないこと」が悟りの


第一歩になっていきます。


煩悩の三障とは、「皮煩悩障(はっきりとした判断ができない)」が


あり、人間界は六道の煩悩の世界にいるとされます。


人間は現世で、天に昇る、天から垂れる糸をたぐり寄せて


天界、神界、仏界、を目指すのではなく、逆に下から、仏が


しっかり支えてくれていることを体感して、地に根を生やして


一歩一歩、歩いて行きなさい と言うことが仏様の教えてです。


そして、自分の生きる道を理解することが出来れば、逝去の際、


天界、神界、仏界、から、又は、行くべき場所に諸神、諸仏が


迎えに来て下さることになります。


人生は、混濁ではあっても進むべき道を知る事と、船の帆のように


風に靡かれて、自分の使命へと辿り着く事、自分の中にある 


もう一人の自分の声(前節で書いた内容)を自分で聞いてみて下さい。


他力本願の前に、自分の中の仏様の音が「2月」であれば聞こえるはずです。