<高台学会>

高台の鑑賞と研究 

事例 百二十八

2011-10-01 11:34:23 | Weblog
高台内がドラマであります、勢いあまって篦が突き刺さったのでしょうか、
勢いあまって、ものの弾み、という事は人生にも度々起こりがちではありますが。

一見するとこの唐津、大きな窯傷があるため掘りの手伝世と見立てられるべき茶碗ではあります。ところが、土中品であった証拠たるカセが全くありません。
う~む、であります。製作された当初から地上にあり続けた事になりまする、このような大キズペケものでも、商品として流通していたのでありましょうか・・・・

さて、その後事務局に寄せられた高台有志の方の報告によりますと、信じ難い事ではありますが当時はなんと陶片などでも袋詰めにして売られていたそうなんです(原典は中里重利氏が対談で参加されております「古唐津の歴史」の本であります)。
欠けせんべいを袋詰めにして安売りするようなものであります。
陶片がそうならこの程度の窯キズなんてのは無傷に等しいと云ってもおかしくはありません。

しかし、あまりいい加減な事では顰蹙ものであります、原典を只今調査中。
尚、有志の方で事情通の方があればinfo@menouroko.comまでよろしく願います。
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