<高台学会>

高台の鑑賞と研究 

事例 520

2024-04-27 14:33:39 | Weblog
桃山時代岸岳皿屋窯の斑唐津片口です。
昭和の古い時期に登り窯室内から発掘されたものでしょう。
へうげた器形ではありますが無傷の希少品。
口径13cmほどの小振りな珍しい片口です。
全体がカリカリに焼成され健康的釉肌に好ましい土味であります。
巷間目にする斑唐津は95%贋物であることを考えれば希少品ではないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

事例 519

2024-04-24 14:27:42 | Weblog
事例518で紹介させていただいた桃山時代の黄瀬戸入隅四方盃の次世代形と言いましょうか、
江戸初期の四方盃です。
型による複雑な作り込みではなく簡略化と言いましょうか、
轆轤成型後四角に型打ちし四隅をヘラでぐいと強く線刻して作られたようであります。
美濃のもぐさ土ならではの造形であります。
簡略化とはいえやはり手間のかかるものであります。
生まれは小向付でありましょう。
焼成時の窯内の環境で暗緑色の深みのある釉色となっています。
口径6.3cm。珍なり。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする