12月上旬、叔父が亡くなりました。突然の事故死。享年73歳でした。
叔父に最後に会ったのは、妹の結婚式の時なので14年位前です。
私の父は気難しい人で、親兄弟と没交渉なので、私たち子供も祖母や親戚と会うチャンスは
あまりありませんでした。実家に居た頃、私は祖父の名前も知りませんでした。(父が中学生の時に亡くなっている為)
結婚して実家を出た直後(20年位前)自分のルーツが気になり、せめて祖父の名前だけでも知りたいと思い、
市役所へ戸籍を調べに行った事があります。それからずっと、祖父とはどんな人だったんだろうと思っていました。
今回叔父の葬儀で、叔母と話しをする機会があり、『おじいちゃんってどんな人だったの?』
と聞くことができました。また、葬儀関係の名簿から、祖母の居場所を知ることができました。
葬儀の翌週、妹と二人で、祖母の居る特別養護老人ホームへ行きました。
老人ホームへ行くのは初めてで、ドアをくぐった時から、その重く、物悲しい空気に泣きそうでした。
痴ほう症で誰の事も分からなくなった小さな祖母を見て涙がでました。
祖母に会ったのは私の結婚式の時以来20年ぶり。でも生きているうちにまた会えて嬉しかったです。
叔父は、鎌倉で小さな総菜屋を営んでいました。長男である私の父がお店を継がなかったので
50年以上の長きにわたり、お店を守って来てくれていました。
と言っても、ふだん叔母さんに店は任せっきりで、少年野球、手話サークル、蛭子睦(鎌倉蛭子神社の氏子)などの活動をし
『あんな道楽人じゃ、家族はたまったもんじゃない』という人も居ますが、ほんとうにたまったもんじゃなかったら
とっくに離婚してるわけで、お金にもならない活動に命かけて、なんだか輝いている叔父さんを、家族は誇りに
(言い過ぎか?(笑))思っていたのではないかと思います。
通夜には、300名を超える人が来てくれたそうです。
いつもお金無いって話だったけど、この人は本当に幸せな人だったんだな~と思える葬儀でした。
友人や仲間が沢山居て。毎日が忙しく充実していて。
叔父さんが幸せに過ごしていた事を知り、なんだかすごく嬉しかったです。
人の幸せはお金じゃない。って自分い言いきかしてるのかな??でもつくづく思いました。
叔父さん、おばあちゃんや、叔母さんに引きあわせてくれてありがとう!!
あっちでも楽しくやってね!!