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Mio's徒然blog

美味しいお店情報・簡単美味しい料理レシピ・マイブーム・ちょっと切ない都会の陰

『電車男』

2005-07-01 | ちょっと切ない都会の陰
 以前結構話題になっていた『電車男』を今日観に行った。それは、典型的なオタク青年が、Webの掲示板のアドバイスを200%頼りに身分不相応の才色兼備の女性と付合い始めるまでの物語。その過程での彼の並々ならぬ努力はとっても切なくて痛々しい。そんな純粋な彼の良さに気付いた彼女は『あなたにはいつも小さな贈り物をもらっている』と言う。彼は、大抵の大人が持っている邪悪な心を微塵も感じさせない素敵な人柄で、そんな彼の魅力を引き出した彼女の優しさもやっぱり素敵だと思った。『僕は今まで、いつも下を向き、時間があれば一人でぶらぶらし、会話はパソコンを通してして、それでもいいと思っていた。でも2人でいると楽しいって初めて思った。ずっと一緒に居よう!(と言う様な趣旨の事=記憶あいまいです)』と泣きながら必死に告白する彼の言葉に会場中が涙していた。そして最後に掲示板にアドバイスしていた人々も個々に問題を抱えて生きていて、彼の成功に励まされて自分達も力づけられていく。彼を励ましているようで、実は彼に励まされていた。
 今までオタクを暗くて自分の殻にこもった特殊な人種だと思っていた。ごめんなさい。しかし、彼らは実は優しくて、自分も他人も傷付ける事が怖い純粋な人々で、高い壁に閉ざされた一般人の世界に敢えて入り込んで来ようとせず、自分を取り巻く環境の中で一人(?)静かに楽しく生きているだけなんだな~って。そんな生き方もすっごくアリだな~って思った。来週からテレビでもドラマ版が始まるらしい。なんだか早く見た~い。

里親探し【子猫・子犬をもらって下さい】

2005-06-28 | ちょっと切ない都会の陰
私は動物が大好きです。現在家に居る2匹の猫も元は捨て猫でした。世の中には子猫や子犬だけでなく、何年か家族のように一緒に過ごした動物を捨てる人が居ます。その動物達はどんなに寂しく悲しい思いをしたでしょう?もし、犬や猫を飼おうと思ってらっしゃる方がいらっしゃったら、この不幸な子達の1匹でも救って頂けたらとても嬉しいです。私もまた飼う時は必ず不幸な子達の中からうちに来てもらおうと思います。1匹でも幸せを取り戻した動物達が増える事をせつに願っています。
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里親探しの掲示板東京都猫ちゃんの里親探し(東京版)
里親探しの掲示板猫ちゃんの里親探し
ノアのはこぶね犬猫の里親探し(全国版)
}動物生命尊厳の会犬猫の命を救う会
里親探しと迷い犬、動物愛護と法律1頭でも多くの犬たちの幸せを願って里親・迷い犬探しを応援しているサイトをはじめ、ドッグレスキューを推進している団体や個人のサイト、動物愛護の観点から法律を見直そうと呼びかけているサイト等を紹介。


ブラックテールちゃん

2005-06-17 | ちょっと切ない都会の陰
この猫は神宮外苑で見かけた野良ちゃんで、体がコゲ茶でしっぽが黒なので、私が勝手にブラックテールと名づけたんだ。人をみると、どこからともなく寄ってきて、ちょっと離れた所に座り、『何かくれるかな~?』と眺めているの。残念なことに何も持っていなかったんだよねぇ。
よく野良に『エサをあげちゃいけない!』という人がいるけれど、なんであげちゃいけないんだろう?①付いて来るから?う~ん、野良ちゃんだって一回何かもらった位で、飼ってもらえるなんて期待するのん気な奴はいないと思うけどな~。②増えるから?う~ん、一食あげたくらいで増えないって。
だって野良ちゃんの寿命って5~6年なんだって。家猫が15年以上生きるのに・・・。食べ物もそんなにないし、外は暑くて寒いし、ゆっくり眠れないし。だから、たまには美味しい物もらって『今日はうれしかったにゃ~』っなんて小さな幸せを感じてくれる日があったっていいんじゃないかと私は思うんだ~。
それに、よく自治体が、野良の一斉駆除とかやってるでしょ。地球の地べたは、絶対誰かの土地になってるけど、誰が決めたんだろう?地球は人間だけの物じゃない。彼らだって太古の昔から一緒に生き続けてきた仲間じゃない。だから一緒に生きていきたなぁ。そう思う人達が始めている地域猫もっと広がるといいのに。

働くおじさんの”おまけ”(BigISSUE)

2005-06-15 | ちょっと切ない都会の陰
私は病院に通っている。この8ヶ月間、ここを通って、おじさんを見かけなかった日はない。今日も雨がザァザァと降りしきる中、傘をさして、いつものように声を張り上げ、おじさんはBigISSUEを売っていた。しかしその声は雨の音にかき消され、濡れたおじさんは、いつにも増して寂しそうに見えた。
『おじさん、1冊下さい』と言うと、おじさんは嬉しそうに、『今日はおまけ付きだよ!』と言って、茶封筒に【おまけ】と書かれた”癒し系路上新聞 きまぐれ刊”なるものをくれた。そこには自分やお仲間が詠んだ川柳や、心あたたまる話、地方の昔話等が載っていた。おじさんがこんな楽しみを持っていたなんて、なんだか嬉しい。
毎日朝から晩まで声を枯らして働いているのに、1日3食がまともに食べられないなんておかしい。人は誰でも最低限の生活をする権利がある。私は以前、人に仕事を紹介する仕事をしていた。このように頑張る人達にこそ私は仕事を紹介したかった。しかし現実は、若くて一定の経験のある人にしか仕事は無く、それにあてはまらないマイノリティの人にはどんなに一生懸命でも、困っていても仕事はなかった。なんとかしてあげたいのに、何もしてあげられない”心がちぎれる思い”を何度しただろう。私は勝手に感傷的になっている。でも、もしかするとおじさんは、私に心配されなくても実は幸せなのかもしれない。そうだったらいいな~と思う。おじさんいつまでも元気で頑張ってね!!

働くおじさん

2005-06-02 | ちょっと切ない都会の陰
駅の改札を出るとそのおじさんは居る。
朝8:00に通りかかっても、夜7:00に通りかかっても、
雨の日も雪の日も風の日も、凍えるような日も、
そのおじさんは右手を高くあげ、雑誌を売っている。
『TheBigISSUE』という雑誌を、私は最近まで知らなかった。
売っているのはホームレスの人なのだ。
身分証明書を身に付け、身奇麗にし、一生懸命声を張り上げる。
『1冊下さい』と言って200円を渡すと、本当に本当に嬉しそうに
『ありがとうね~』と何度も言った。このおじさんの事は何も知らない。
ただ200円の雑誌を売る為に毎日懸命に働いている事以外。
なぜだか涙が止まらなかった。