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似非フリークライマーのクライミング日記

いつまで経っても上手くならない管理人のクライミング日記を綴る。

落石に注意しましょう!

2024年12月16日 | ヒヤリハット
先日、二子でヒヤリハットを体験しましたので、共有します。

乾杯のビレーをするために、私はビレーポイントで、クライマーは取り付きでこれから登ろうとしている時に、拳大の落石が目の前を掠めていった。
オーバーハングした壁の基部に居たのに、何故、落石が飛んでくる?
ビレーヤー、クライマー共にクエスチョンマークでした。

どうやら東岳上部から落ちてきた落石が木の幹に当たり、跳ね返った落石がオーバーハングした岩場の基部に飛んできたようでした。
風圧を感じるくらいのスピードで目の前を飛んで行ったので、本当に危ないヒヤリハットだったと思う。
頭を直撃していたらと思うと、ゾッとします。
オーバーハングした岩場に居ても、落石には注意しなければいけないのですね…。

二子では、風の強い日や雪解け時期に落石が多発します。
『真珠入り』の終了点上部から落ちてくるケースと『星ニ願イヲ』の終了点上部から落ちてくるケースがあるようです。

前者の場合、弓状のトイレスポットへ向かう辺りに落ちてきます。この周辺に荷物を広げたり、任侠や唐獅子を登るクライマーを観察する人がいますが、止めておいた方が良いです。
過去数回、落石を目撃しています。

後者のケースは、ヒロセカウンターの取り付きから広場付近に落ちてきます。オーバーハングしているので、岩場基部に居れば問題ないと思っていましたが、今回のように木の幹に跳ね返って、岩場基部に飛んでくることもあるようです。
落石には油断せず、荷物を広げる場所や休憩する場所は選んだ方が良いですね。

ロープの末端処理は確実に行いましょう!

2024年05月07日 | ヒヤリハット
今シーズン、二子で見かけたヒヤリハット(軽微な事故と言っても良い)を情報共有します。

いつもはトップアウトすることなく、途中で降りるため、短いロープでトライしていたクライマー。ムーブが繋がり始め、核心を突破できたこともあり、トップアウトに成功。降りてくる時にヒヤリハットは発生しました。

短いロープでトップアウト。何が起こったのかは想像できますよね!
ロープの長さが足らず、末端処理をしていなかったため、グランドフォールしたのです。

適正なロープ長さでトライをすること。
ロープの末端処理を確実に行うこと。
これらを怠ったため、起こった事例です。

幸いなことに、良い着地体勢でグランドフォールしたため、大事にはなりませんでしたが、下地が平らではなかったり、着地体勢が悪かったらと考えるとゾッとします。ロープの末端処理は確実に実施して登りましょう!

即身仏エリアへのアプローチで思うこと

2024年05月06日 | ヒヤリハット
二段岩壁のリボルトが行われた際、即身仏エリアへ取り付くためのフィックスロープが撤去されました。フィックスロープを撤去した背景は、二段岩壁下部に拓かれたルートを登る際、危ないという理由からでした。『即身仏エリアのルートを取り付く際、ロープをつけてアプローチするように!』と小鹿野クライミング協会からアナウスされています。

今シーズン、即身仏エリアのルートをトライするクライマーを観察していましたが、ロープを使わず、残置されたヌンチャクを掴んで、即身仏エリアへ行くことが常態化しています。もちろん、ロープを使ってアプローチするクライマーもいます。割合的には半々でしょうか!?

フィックスロープに対する考え方は色々とあると思いますが、個人的にはフィックスロープについては否定的です。
景観上、美しくないこと。
いつ誰が張ったのか、分からないロープに自分の命を託したくないこと。
この二点が理由です。

ロープを使わずに即身仏エリアへアプローチする姿が常態化している実態を考えると、フィックスロープの撤去は本当に正しい選択肢だったのでしょうか?
人間は『手間』と『安全』を天秤にかけ、『まぁ、大丈夫だろう』と思うと、面倒なことは絶対にやりません。しかし、事故は、『面倒だ、行ってしまえ!』という赤ミソ判断をした時に起こるものです。

交通事故の発生要因なんて、大概がそうでしょう?
「チョッとぐらいルールを無視してもかまわない」という赤ミソ判断と、「いやダメだ。事故をおこすからルール通りにやろう」という白ミソ判断が葛藤し、赤ミソ判断を優先した時に、交通事故は発生するのです。

人間は怠惰な生き物です。白ミソ判断をするようなSolutionを用意することが一見、正しいように見えるのですが、赤ミソ判断されることを想定したSolutionを用意してあげることが大切なのではないかな!?とも感じています。

即身仏エリアへのアプローチのフィックスロープは、どうあるべきなのでしょうか?

個人的には、皆が白ミソ判断をして、面倒だと思ってもロープを出して、即身仏エリアへアプローチして欲しいですね。

ナットの緩みに注意しよう!

2023年01月18日 | ヒヤリハット
久しく書いていなかった、ヒヤリハットネタ。
昨年末、コピープで華道を登っている時にヒヤリハットを体験しましたので、共有しようと思います。

華道を初めて触った時、核心部でテンションを掛けたのですが、ふとボルトを見ると、ボルトのナットが緩み、ハンガーが外れる寸前でした。静荷重でテンションを掛けたから良かったものの、激しく動荷重を掛けていたらハンガーが外れていたのではないか?と感じるくらいのナットの緩みでした。

この手の事例は、核心部のボルトでしばしば発生しています。核心部のボルトは、数多くのフォールに晒されるため、ボルトの位置、ハンガーの向き、落ちる方向によってはナットが緩む方向にトルクがかかるのでしょうね。気が付くと、ナットが緩んでいたという経験をしたことがある人は数多いと思います。

ハンガーが外れず、事故に至らなかったのは本当にラッキーなことで、一歩間違えば、重大な事故に繋がることになるでしょう。これを防ぐには、やはり1便目のトライ時にしっかりとボルトの状態を確認するしかないと思います。ナットの緩みが発生するボルトは、再び緩むことが多いですので、過去に緩んだことのあるボルトは再発すると思って、注意した方が良いでしょう。

二子西岳のルートでは、華道、吽、メルトダウンでナットの緩みを体験しています。

事故が起こった時は協力しましょう!

2021年12月31日 | ヒヤリハット
山登りやクライミングをやっていると、事故に遭遇することがあります。山での事故は致命的な怪我を負うと、一刻を争います。基本的に要救助者や要救助者の関係者はパニックを起こしていて、冷静な判断と行動は難しいです。現場に居合わせた皆さんが一致団結して、協力する共助の精神がとても重要だと個人的には思います。

年末、弓状でグランドフォールの事故が発生しました。発生時間は16時頃でしたから、すぐに暗くなってしまうことが想像できました。ヘリを呼ぶには時間的に厳しいから、自分たちで要救助者を搬出するしかない。幸い、頭を打っていないこと。意識はしっかりしていて、受傷部位が足だったことから、すぐに常連メンバーが集まって、搬出作業が始まりました。

一人一人ができることは限られています。しかし、皆さんが自分にできることは何だろうか?と考えて、行動することはとても大切です。
119へ連絡を取る。
要救助者を励ます。
搬出に必要な資材を提供する。
要救助者を担ぐ救助者が転倒しないように支える。
先行して降りて、車を用意する。
要救助者や事故パーティ、救出者の荷物をまとめ、撤収する。
などなど…。
やるべきことはたくさんあります。

今回の救助活動では、勤労者山岳連盟で救助隊長を経験していた方、看護師の方がいたのは幸運でした。彼らを中心に搬出作業がスタートし、17時には搬出が終了しました。短時間で搬出作業を終えることができたのは、皆さんが協力して、自発的に動いてくれたからだと思います。このような常連のメンバーと同じ岩場で一緒にクライミングを楽しめて良かったなと感じた1日でした。
怪我をされた方が早く復帰されることをお祈りしています。

追記
要救助者を搬出する作業はとても大変です。私も10年ほど前に要救助者を股峠の駐車場まで担いで下ろしたことがありますが、搬出時の転倒による二次災害を警戒しなくてはいけません。少しでも安全に負担なく搬出できるように岩場に担架があると良いと感じます。
鳳来の岩場には担架があるようですね。二子の岩場にも是非、整備してほしい!小鹿野クライミング委員会で購入して、常設していただけるとありがたいのですが…。

セルフビレーって重要だよね!

2021年06月10日 | ヒヤリハット
先々シーズン、二子で二段岩壁に上がる機会が多かった。即身仏の取りつきに上がるまで、フィックスロープを使ってトラバースしていきますが、皆さんはこの取りつきまでのアプローチをどのように辿っていますか?
ほとんどの人はフィックスロープにセルフ用のヌンチャクを掛けて、登っていますよね。それは半分正解。
山岳会に入り、アルパインクライミングを嗜む人は、安全教育をきちんと行われているので、理解していると思うのですが、安全確保が必要な状態のときには、クライマーはビレーヤーによってビレーされているか、自分でセルフビレーを取っていなければならない。決して、空白の一瞬があってはならないと先輩から口酸っぱく指導されるでしょう。私もお師匠さんからそのように指導されてきました。
しかし、アルパインクライミングの経験のない、スポーツクライマーはそのような指導を受けていないのでしょうね。トラバース時、セルフ用のクイックドローを1本しか使っていない人がほとんどです。昨シーズン、即身仏の取りつきに上がるクライマーを観察していましたが、セルフ用クイックドローを2本とっている人はほとんどいなかった。ひどい人はセルフを取らずにフィックスロープをごぼうでトラバースしてくる人もいました。
何故、セルフ用クイックドローが2本必要か?セルフ用クイックドローが1本の場合、フィックスの結び目を通過する時、クイックドローのかけ替えで空白の一瞬(=ビレーされていない状態)が発生してしまうからです。それは一瞬の出来事かもしれませんが、ここで強風に煽られたり、スリップしたり…。予期せぬことが起きたことを考えてみてください。そのまま地面へグランドフォールです。考えただけでも恐ろしい。面倒かもしれませんが、セルフ用クイックドローは2本使って、トラバースした方が良いです。
最近、即身仏やテンペスタをトライするスーパー中学生や高校生を見かけますが、子供を連れてくる大人はきちんと安全教育をしてあげましょう。

任侠道のフォール

2021年03月22日 | ヒヤリハット
しばらく書いていなかったので、たまにはヒヤリハットネタです…。

任侠道と言えば、二子を代表するルートです。
昔は、このルートを目標に二子に通う人は多かったような気がしますが、現在は、唐獅子や美しき流れ、乾杯を登るための通過点となる一つのルートに変わってきたかな。この10~15年で一般クライマーのレベルは格段に上がっています…。
とは言え、任侠道は、二子の高グレードを登る登竜門的な位置付けのルートであることには変わりはなく、人気があります。

さて、任侠道の見どころは、上部でランナウトの恐怖に耐え、トラバースするムーブでしょう。下から繋げていくと、ここが核心部となって、大フォールをしたという経験をした人は多いと思います。
このトラバースムーブは横リーチを求められるため、小柄な男性や女性は微妙なホールドを保持した状態でトラバースをしなければならず、緊張感を強いられます。(ちなみに、平均身長のある男性は横リーチがあるため、良い縦カチを保持して、トラバースできる。)
ここでのフォールはロープが足に絡みやすく、ひっくり返った状態でフォールし、頭を壁に打つという事故がしばしば発生しています。よれてギリギリの状態で突っ込むと、フォール時のことまで気が回りませんので、注意が必要です。10年位の間に、5~6回、任侠での事故を目撃しています。
私の嫁さんも任侠を登っている時、ロープが足に絡み、危ないフォールを経験しています。幸い頭を打つことはありませんでしたが、このフォール以降、ヘルメットを被ってトライを重ねていました。任侠をトライする方はヘルメットを被ることをお奨めします。
唐獅子を登るクライマーはこのトラバースでロープを足に絡ませるフォールはしにくいようです。恐らくロープの流れの方向が影響しているのでしょうね。ただ、油断は禁物です。

他のルートで足にロープが絡みやすいのは、穴のムジナです。余力がギリギリの場合、最終クリップを飛ばす人が多いのですが、このクリップを飛ばした状態で突っ込み、フォールすると、ロープに足が絡むことが多いです。友人はロープが足に絡み、頭を壁にぶつけて、流血していました。注意してくださいね。






登る前の相互確認

2020年12月24日 | ヒヤリハット
登る前にビレーヤーとロープの結束状態やビレー器のセット状態を相互で確認していますか?
ロープの結束忘れや結束不十分によるグランドフォール。
そんなこと、ありえないよ!と思うかもしれませんが、過去には事例があるんですよ…。お亡くなりになった方もいますし、健常な身体を失った方もいます。
何故、このような事故が起こるのでしょうか?
ロープを結んでいるときに、人とお話ししながら結び、集中力を欠いていたりしたのでしょうか?魔が差したとしか言いようがありません。

このような事故を防ぐには、登る前にビレーヤーとの安全確認を怠らないことだと思います。ロープの結束状況やビレー器のセット状態をクライマーとビレーヤーで相互に確認する。たった数秒の行動で事故が防げるならば、やりましょうよ!

我が家も100%やっている訳ではないのですが、ほぼ確実に登る前の相互安全確認をやっています。ロープの結束状況やビレー器のセット状態の確認だけでなく、ルートの落ちどころ、クリップポイントや際どいクリップを強いられるなどの情報を登る前に一緒に再確認しています。
相互の安全のためにやっているということもあるのですが、ルートの核心部や注意点などを口に出して確認し、登る前の最終確認を自分自身にしているという位置付けの方が大きいかもしれませんけどね!

重大な事故が一つでも減りますように!

安全にクライミングを楽しみたいですね!

2020年12月13日 | ヒヤリハット
山登りやスポーツクライミングを行っていると、事故の目撃やヒヤリハットの体験を少なからずしますよね。事故のニュースを聞く度に、悲しく、やるせない気持ちを覚えると同時に、この遊びを続けている限り、いつの日か自分自身も大きな事故に遭遇するのではないかと不安を覚えることが多々あります。
クライミングの事故は自然落石など不可抗力により避けらない事故もありますが、多くは人的な原因で起こることが多いです。
何故、事故が起きるのか?それは人間がミスをする生き物だからです。これは初心者クライマーだから事故を起こすという訳でもなく、上級クライマーでもヒューマンエラーが原因で重大事故が発生しています。

では、事故を防ぐためには何をしたら良いのでしょうか?
過去の事故事例から原因を考察し、対策を考え、実践する。自身、他人のヒヤリハットを共有するなど、色々と考えられるでしょう。しかし、スポーツクライミングという世界は、基本的に個人が個々に楽しんでいるため、他人の事故やヒヤリハットを共有する場というのがありません。JFAやロクスノなどの媒体が情報を共有するような仕組みを作ってくれたら良いと個人的には感じています。

最近、話題がないので、過去に私が体験した、目撃したヒヤリハットや事故事例を数件書いてみようかな!続かないと思うけど…。

≪目撃したグランドフォール≫
数年前、二子でグランドフォールを2件目撃しました。その内、1件は学ぶことの多い事例でしたので、共有してみようと思います。
事故は悪魔のエチュードを登ったクライマーがヌンチャクを回収している時に発生しました。
二子常連の皆さんはご存じの通り、悪魔のエチュードには振られ止めのビナが残置されています。通常は振られを防止するために、そのカラビナにクライマー側のロープにかけ替えて、降りてきます。しかし、事故者はかけ替えを行わず、1枚目の図にあるように降りてきました。そして、降りている途中で、グランドフォールしたのです。
皆さんは何が起こって、グランドフォールしたと思いますか?



答えは2枚目の絵にあります。
クライマーのビレーループにかけていたクイックドローが何らかの原因で外れたのです。その結果、「く」の字になっていたロープがまっすぐ伸び、伸びた分だけクライマーは落下し、地面まで落ちてしまったのです。事故後、ロープを見上げると、3枚目の絵のように、外れたクイックドローがプラプラとしていました。





さて、今回の事故事例で皆さんは何を学びますか?
自身のパートナーが次に登るため、プリクリップ状態にしてあげたくて、このような降り方をした経験のある人はそれなりにいるのではないでしょうか?私自身も嫁さんのために、このような降り方を実施したことがあって、今回の事故事例が自分の身に降りかかってもおかしくないと感じました。
この事故事例を見て以来、私は同じような降り方をすることをやめることにしました。プリクリップ状態にしたいときは、棒を使って、掛ければ良いでしょう。
止む無く、このような降り方をしなければいけない時は、クイックドローを2本ビレーループからロープにかけ、それぞれゲートの向きは反対にする。クイックドローのビナを環付きビナにするなど、クイックドローが外れるリスクを少しでも下げるしかない。ただ、振られ止めのカラビナからロープが外れるようなリスクを考えると、片手落ちですけどね。

何が起こるのか?
危険予知しましょう!
想像力を働かせましょう!