資格取得は勉強に費やす時間が長く、山登りやクライミングへのインパクトが大きいため、冷凍機械責任者の免状取得を最後に離れていたのですが、業務命令で高圧ガス製造保安責任者の免状取得を指示されてしまいました。高圧ガス製造保安責任者は、石油化学コンビナート等高圧ガス製造事業所において、製造に係る保安の統括的又は実務的な業務を行う方に必要な資格で、甲乙丙の3種類が存在し、さらに機械、化学に分類されている。自動車メーカーで必要なレベルは乙種で十分のため、今回は乙種機械の免状取得を目指してみることになりました。
■高圧ガス製造保安責任者の受験資格は?
甲種から丙種まで受験資格は定められていません。学歴、職歴、年齢、性別を問わず、誰でも試験を受けることができます。
■高圧ガス製造保安責任者の難易度は?
合格率は例年25%位を推移しているようです。今まで色々と資格を取得してきましたが、その中では合格率が低い部類となります。高圧ガス保安協会の試験は、危険物や消防設備士、電気工事士などと比較し、難しい傾向にあります。高圧ガスは圧力が高く、扱うガスによっては爆発性、可燃性、毒性、窒息性などの危険があり、不適切な取り扱いをすると、大規模な事故が発生するからでしょう。
■受験科目
受験科目は、学識、保安管理技術と高圧ガス保安法に係る法令の3科目です。法令20問、保安管理技術、学識はそれぞれ15問を解き、全科目60点以上を取れば合格となります。法令を12問、学識、保安管理技術を9問、正答しなければなりません。
問題はマークシート方式による選択問題ですが、高圧ガス製造保安責任者の問題は曲者で、冷凍機械と同様に「選択肢の中から正しいものの組み合わせはどれか?」という問題が主となっています。危険物やボイラー、消防設備士の問題にある、「正しいものを一つ選べ」、「誤っているものを一つ選べ」という問題ではないので、各選択肢の正誤をきちんと理解できていないと、正解に辿りつけない難しさがあります。
■科目免除
高圧ガス製造保安責任者の試験にも科目免除制度があります。技術講習会に参加し、検定試験に合格すると、「学識」と「保安管理技術」が免除され、法令のみ受験すれば良くなるのです。法令の試験は、保安管理技術や学識と比較し、とても易しく、法令のみを受験する人の合格率は約80%となっていますので、何が何でも資格を取らなくてはいけない人は、講習会に参加すると良いと思います。今回は業務命令での資格取得となりましたので、技術講習会を受講し、検定試験を受験することにしました。
■参考書
技術講習会を受講するには、高圧ガス保安協会が指定する参考書が必要となるため、それらを購入し、勉強を進めました。
■試験勉強
今回は検定試験のことを記載したいと思います。技術講習会に申し込むと、4月中旬にオンライン講習の案内が届きました。オンライン講習は、学識、保安管理技術、法令から構成され、すべてを受講すると、検定試験の受験票を入手することができます。オンライン講習は何度でも受講することができるので、理解の追いつかないエリアは何度も受講すると良いでしょう。受講すると分かるのですが、検定試験で出題されるエリアについて『Check』とオンライン講習の画面で記載されます。『Check』と記載された部分については、テキストを何度も何度も読み返すことが重要です。
過去問については、実施した方が良いことは間違いないのですが、それよりも『Check』と記載された部分を重点的に勉強することが優先度としては高いです。何故なら、『Check』と記載されていないエリアは出題されないからです。『Check』と記載された数式は必ず暗記しましょう。可能ならば、その数式を導き出す理屈を理解することができれば完璧です。過去問は、『Check』と記載されたエリアの設問を何度も解き、正誤問題を押さえておきましょう。
■試験
試験会場は白金台にある明治学院大学でした。10時から試験は始まりますので、9時半までには会場に入りましょう。試験は午前中に学識、午後に保安管理技術の問題を回答することになります。マークシートによる選択問題ですが、電卓を使っての計算問題もあります。忘れずに持参しましょう。
先ずは学識から開始。2時間で15問を解くことになります。5問は計算問題が出題されます。この問題は『Check』と記載された数式を覚えておけば確実に解くことができますので、サービス問題です。落としてはいけません。正誤問題については、記述の正しい選択肢は必ずテキストに記載されていますが、テキストを一字一句、暗記はできません。過去問で出題されなかったエリアについては、理屈を考えて解きましょう。
午後は保安管理技術の試験です。こちらは1時間30分で15問を解きます。保安管理技術の問題に計算問題はなく、記述された選択肢の内、正しいものを選ぶ問題が出題されます。学識と同様に、オンライン講習で『Check』と記載されたエリアについて出題されるので、このエリアに関連した過去問を何度も解くこと、テキストを何度も読み、記憶の定着を図ることが肝要です。
■問題と解答の公開
高圧ガス協会の試験は、試験問題を持ち帰ることはできませんが、試験の翌日の試験問題と解答が公開されます。公開された夜に試験問題を見ながら、解答を確認しましたが、学識は13/15問正答、保安管理技術は11/15問正答していたようです。
検定試験はオンライン講習で出題エリアを絞り込んでくれるのですが、過去問と同じ問題がほぼほぼ出題されないので、しっかりと絞り込まれたエリアのテキストを読み込み、記憶することが重要となります。保安技術の正答率が悪かった原因の一つとして、テキストの読み込みが不足していたことが挙げられます。
■合格発表
合格発表は7月上旬でした。事前に合格点を取得していることは分かっていましたが、合格者リストに自分の受験番号を確認できるまでは緊張しますね。検定試験を無事にパスできたので、11月の国試では、学識と保安管理技術の試験は免除され、法令の科目のみを受験すれば良いことになりました。法令の試験については、受験後に書いてみようと思います。
■高圧ガス製造保安責任者の受験資格は?
甲種から丙種まで受験資格は定められていません。学歴、職歴、年齢、性別を問わず、誰でも試験を受けることができます。
■高圧ガス製造保安責任者の難易度は?
合格率は例年25%位を推移しているようです。今まで色々と資格を取得してきましたが、その中では合格率が低い部類となります。高圧ガス保安協会の試験は、危険物や消防設備士、電気工事士などと比較し、難しい傾向にあります。高圧ガスは圧力が高く、扱うガスによっては爆発性、可燃性、毒性、窒息性などの危険があり、不適切な取り扱いをすると、大規模な事故が発生するからでしょう。
■受験科目
受験科目は、学識、保安管理技術と高圧ガス保安法に係る法令の3科目です。法令20問、保安管理技術、学識はそれぞれ15問を解き、全科目60点以上を取れば合格となります。法令を12問、学識、保安管理技術を9問、正答しなければなりません。
問題はマークシート方式による選択問題ですが、高圧ガス製造保安責任者の問題は曲者で、冷凍機械と同様に「選択肢の中から正しいものの組み合わせはどれか?」という問題が主となっています。危険物やボイラー、消防設備士の問題にある、「正しいものを一つ選べ」、「誤っているものを一つ選べ」という問題ではないので、各選択肢の正誤をきちんと理解できていないと、正解に辿りつけない難しさがあります。
■科目免除
高圧ガス製造保安責任者の試験にも科目免除制度があります。技術講習会に参加し、検定試験に合格すると、「学識」と「保安管理技術」が免除され、法令のみ受験すれば良くなるのです。法令の試験は、保安管理技術や学識と比較し、とても易しく、法令のみを受験する人の合格率は約80%となっていますので、何が何でも資格を取らなくてはいけない人は、講習会に参加すると良いと思います。今回は業務命令での資格取得となりましたので、技術講習会を受講し、検定試験を受験することにしました。
■参考書
技術講習会を受講するには、高圧ガス保安協会が指定する参考書が必要となるため、それらを購入し、勉強を進めました。
■試験勉強
今回は検定試験のことを記載したいと思います。技術講習会に申し込むと、4月中旬にオンライン講習の案内が届きました。オンライン講習は、学識、保安管理技術、法令から構成され、すべてを受講すると、検定試験の受験票を入手することができます。オンライン講習は何度でも受講することができるので、理解の追いつかないエリアは何度も受講すると良いでしょう。受講すると分かるのですが、検定試験で出題されるエリアについて『Check』とオンライン講習の画面で記載されます。『Check』と記載された部分については、テキストを何度も何度も読み返すことが重要です。
過去問については、実施した方が良いことは間違いないのですが、それよりも『Check』と記載された部分を重点的に勉強することが優先度としては高いです。何故なら、『Check』と記載されていないエリアは出題されないからです。『Check』と記載された数式は必ず暗記しましょう。可能ならば、その数式を導き出す理屈を理解することができれば完璧です。過去問は、『Check』と記載されたエリアの設問を何度も解き、正誤問題を押さえておきましょう。
■試験
試験会場は白金台にある明治学院大学でした。10時から試験は始まりますので、9時半までには会場に入りましょう。試験は午前中に学識、午後に保安管理技術の問題を回答することになります。マークシートによる選択問題ですが、電卓を使っての計算問題もあります。忘れずに持参しましょう。
先ずは学識から開始。2時間で15問を解くことになります。5問は計算問題が出題されます。この問題は『Check』と記載された数式を覚えておけば確実に解くことができますので、サービス問題です。落としてはいけません。正誤問題については、記述の正しい選択肢は必ずテキストに記載されていますが、テキストを一字一句、暗記はできません。過去問で出題されなかったエリアについては、理屈を考えて解きましょう。
午後は保安管理技術の試験です。こちらは1時間30分で15問を解きます。保安管理技術の問題に計算問題はなく、記述された選択肢の内、正しいものを選ぶ問題が出題されます。学識と同様に、オンライン講習で『Check』と記載されたエリアについて出題されるので、このエリアに関連した過去問を何度も解くこと、テキストを何度も読み、記憶の定着を図ることが肝要です。
■問題と解答の公開
高圧ガス協会の試験は、試験問題を持ち帰ることはできませんが、試験の翌日の試験問題と解答が公開されます。公開された夜に試験問題を見ながら、解答を確認しましたが、学識は13/15問正答、保安管理技術は11/15問正答していたようです。
検定試験はオンライン講習で出題エリアを絞り込んでくれるのですが、過去問と同じ問題がほぼほぼ出題されないので、しっかりと絞り込まれたエリアのテキストを読み込み、記憶することが重要となります。保安技術の正答率が悪かった原因の一つとして、テキストの読み込みが不足していたことが挙げられます。
■合格発表
合格発表は7月上旬でした。事前に合格点を取得していることは分かっていましたが、合格者リストに自分の受験番号を確認できるまでは緊張しますね。検定試験を無事にパスできたので、11月の国試では、学識と保安管理技術の試験は免除され、法令の科目のみを受験すれば良いことになりました。法令の試験については、受験後に書いてみようと思います。