Drマサ非公認ブログ

カナダのコロナ意識と

 昨日冷蔵庫の豆電球が切れてしまったので、調布駅の方まで出かけてスーパーで購入した。

 駅前はいつもと変わりがなかった。新型コロナウィルス の問題があるので、皆外出を控えるのかと思いきや、そういうことでもないようだ。

 そういえば、朝歩いているとドラッグストアに多くの人が並んでいたが、マスク購入のためだそうだ。WHOは感染予防にマスクは必要ないと指摘しているが、日本人のマスク好きは“平時”でも見られるし、さらに“戦時”ということもあって加速している。

 確か10年以上も前になると思うが「だてマスク」という表現を使う論者がいたように思う。日本人は人に迷惑をかけないことを行動規範にするが、実は迷惑をかけられないことを行動規範とするので、そういう意識がマスクをつける行動に結びついているとの趣旨だった。

 この理屈からすると、“戦時”の今、人から迷惑をかけられないという規範意識がより強くなっている、ひっくり返せば、自分だけはどうにか逃れたいということが高じているのかとも解釈できる。

 事の真偽はともかく、そこでカナダと比較したい。

 ちょうど娘がカナダに住んでいるので、少しばかりカナダの状況を見て比べようかと思う。知っての通り、トルドー首相はカナダ市民と永住者以外の入国を禁止した。一部米国民は対象外。カナダはそれほどの感染者は出ていない。日本に比べてもかなり低い。ただ米国での感染者数の増加もあり、ウィルスの拡大を抑えるため、政府は上記の措置に踏み切った。

 そこで娘からの情報。トロント在中。娘はイベントプランナーとファッションの店を扱っている。後者はかなり大きいショッピングモールの中に店舗を構えている。僕自身も遊びに行ったことはある。

 ショッピングモールにほとんど人は来ないのだという。映像を送ってもらうと、モールの中に人がほとんどいない。閑散としている。売上もないし、休んでいるようだ。

 マスクしている人は“平時”では0である。そもそもマスクをしていると重い感染症だとさえ思われる。この“戦時”ではちらほらマスクをする人がいるそうだが、やはりしている人は少ない。マスクを購入しようとすると、売っていないそうだ。なぜなら、“平時”も売っていないから。

 ただ人々は家から出なくなった。危機意識が高いのか、自らのことは自らが守らなければならないと考えているのか、聞いているわけでもないのでわからないが、日本では普通に外出しているのとは異なっている。比較すると、行動規範の違い、つまり文化が違うことが想定される。

 レストランは休業。破れば罰金だそうだ。日本では普通に営業している。随分意識が違うのだろう。ちなみにデリバリーはOKとのこと。

 行動を観察比較すると、日本では興行自粛になっているが、外出を控えるというわけではない。そこの部分でいうと“戦時”だが、行動は“平時”のようだ。カナダでは外出は控えられている。“戦時”なので、行動も“戦時”となっている。そんな文化の違いがあるように思われる。

 これ以上の分析は憶測になりそうなのでやめておこう。

 そういえば、品川駅でマスクをして出勤している人々の群れが衝撃的だと話題になっていた。外国人から日本はディストピアと評されたという。“平時”でもおかしいと思うが、そうは思わないのかなあ?

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