Drマサ非公認ブログ

はじめて入院した22

 一般病棟での入院は暇だ。なんせ身体が少しずつ元気になっているというのに、特にやることもないからだ。当初、病棟内の移動のみ許されていた。病院1Fの玄関や売店に行ってはいけない。高血圧でめまいでも起こして倒れたら大変ということだ。それで制限されるわけだ。

 病棟内には談話室があり、そこには自由に行くことができる。お茶も出る給水器があるので利用できる。本を持ってそこに1時間いて、時間を潰したりする。1日に2〜3回程度繰り返す。

 この頃になると、まあまあ読書ができるようになっていた。できなくなっていた本を読む集中力が少しずつ回復してきた。ただ抽象的な本はまだ読み切れなかった。

 用意していたのは戦争論2冊ほどである。クラウゼビッツぐらいなら知ってはいる。戦争に強い関心があるというわけではないが、教養としてこの部分は欠けていると感じていたので、この機会にということで、家にある本を妻に持ってきてもらったわけだ。

 前近代と近代の軍隊の違いや、第一次世界大戦からの全面戦争という歴史的経緯やその意味は少しは知っていたが、現代の軍事力や軍事機構やその思想についてはテレビで取り上げられる程度しか知らない。ただ、そういう部分を読んでも頭に入らない。

 ウェストファリア体制を基礎にした思想から全ての議論が始まるので、私にはどうも面白く思えないないからだ。このような本を読んで確認できたのは、自分の志向性が自国以外は敵対しているのが基礎という考え方(結局はウェストファリア体制)自体への批判から入りたいという根深い信念があるようだ。

 PCも利用し始めた。Wi-Fiは病院に設置されている。結局利用するのは、YouTubeを見ることになってしまう。食事をしながらニュース映像を見たり、好きなプロレスを見る程度である。本当に暇つぶしのためだ。

 何か他にも利用しようとも思い、しばらく中断していた本ブログの再開をしてみようと、談話室にPCを持ち込み、この「はじめて入院した」という題名でブログを書き始めた。ただ、文章を書くというのは労力がかかってしまう。そのため、助走しつつ始めた。入院していた時期に書いたのは「はじめて入院した3」までだったと思う。

 8時 YouTube見ながら食事

 10時 談話室に移動し読書30分、ボーとして30分

 12時 YouTube見ながら食事

 14時 談話室に移動して読書30分、ボーとして30分

 18時 YouTubeを見ながら食事

 19時 談話室に移動してブログを書く 

 20時 YouTubeでプロレスなどを見る

 

 このような感じで時間を過ごすが、合間合間にスマホでニュースを見たりすることもあった。入院は暇つぶしが仕事である。

 一般病棟に移って3日目、隣のベッドに入院していた若い男性が午前中退院して行った。代わりにというか、午後60歳の男性が入院してきた。カーテン越しに会話が聞こえてくるのだが、ユニークな人物であったと思う。

(つづく)

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