Drマサ非公認ブログ

独裁と民主主義

 今回の戦争であまり指摘されないこと、いや正確にいえば指摘されているけれども、反省されないことがある。欧米の偽善である。

 ちょっとニュースサイトから。

 

「驚くほど偽善的」欧米のウクライナ対応、中東からは怒りの声 - NewSphere

欧米諸国はロシアのウクライナ侵攻から数日以内に国際法を発動し、ロシアに厳しい制裁を課した一方でウクライナの難民を手厚く受け入れ、その武装抵抗に喝采の声をあげた。...

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 中東を中心として、欧米の意向に不従順な国からは、欧米のダブルスタンダードに腹が立っているはずだ。この記事では、米が国際刑事裁判所に加盟していない事実が指摘される。こういうダブルスタンダードのせいで、国連や国際間のルールが事実上大国に無視される現実を意識してしまう。だから国連はあまり重要ではないという意見が出るのだろう。

 欧米は「自由主義・民主主義を守れ」と彼らの帝国主義的武力侵攻を肯定する。イラク戦争を思い出すだけで容易に理解できる。

 露中は「共産主義・社会民主主義を守れ」と帝国主義的侵攻を肯定する。一応断っておくが、中国は武力侵攻をまだしていない。

 両者の闘いが、今回のウクライナ戦争の背景であることは間違いない。加えて違法な戦争であること虐殺であることは、国際的手続きが完了して決まる。その意味でも、露ウクライナどちらにしてもプロパガンダ映像には注意を払わなければらない。

 僕は当ブログで、露への一方的な批判を緩和するようなことを書いてきたと思う。その上で、次のような整理になっている。

 戦争反対主義と戦争容認主義。後者は自国権益のため戦争を容認することであり、繰り返してきたが、近代国家の戦争観である。そして露は帝国として、弱者であるウクライナに侵略した。

 しかしながら米もまた帝国主義的欲望に貫かれている。そこで政治体制からの批判に向かう。「民主主義ではないから、独裁が悪い」とでも。無辜の民が犠牲になることを望まない。と同時に、米の覇権が揺るぐことを望む。

 民主主義がファシズムに変転してしまうように、独裁もスターリニズムを生む。

 中東やアフリカの人たちの意見を見てみようかと思う。

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