Drマサ非公認ブログ

カナダのコロナ対策

 トロント在中の娘からの情報。

 新型コロナウィルスでカナダの人々は戒厳令が敷かれているかのように行動しているという。とにかく街中に人はいない。不要不急の外出は控えているという。個人主義などと言われる社会にあって、娘の話を聞く限り、カナダの大抵の人々は公共性という観点から自粛しているという。娘の知り合いの医者がいるんだが、私にメールでそういう説明をしてきた。

 自分がウィルスにかかり、家族や友人、あるいは共同体の人々に移してしまってはいけないからという判断からの行動である。さらに自己防衛の意識が重なって、ウィルスに感染するような行動はしないとの判断になっている。

 ちなみにカナダではコロナで影響を受けた人には1カ月カナダドルで2000ドルが支給される。おおよそ18万円程度だろうか。この措置は4カ月とされている。娘はショッピングモールに店を構えているので、店を閉めているということで適用される。とりあえず、生活は問題がなさそうとのことで、その部分での不安はないという。

 電気代は半額、ローンは学生に猶予を与えるとの報道がなされているが、それ以外にも追加があるだろうとカナダの人たちは安心しているそうだ。国に対して信頼があるように見えるし、国が当然それに応えようとしているように端からは見えるがどうだろうか。自己防衛意識と国への信頼のマッチングというと高評価すぎるかなあ。

 ちなみに日本では買い占めに早速走る人もいるようだ。妻がスーパーに行ったらカップ麺がなかったそうで、驚いていた。カナダでは大量買いする人もいるようだが、いつもの光景だし、スーパーから商品がなくなると考える人はほぼいないそうだ。

 さて、日本人の意識とはどう違うのだろう。

 日本政府の支援策がいくつか報道されているが、なんだか馬鹿らしくなる。金額も小さいし、役人は自分達の感覚で政策を作っているので、現実離れしているのだろうと思ってしまう。本当に生活に困っている人はそもそも日本社会には多い。そこでコロナでより困る人の実態はどこ吹く風。いいところ、統計上の数値だけで動くのだろう。

 それにしても「お肉券」って何だろう。和牛でって(笑)。生活に困るであろう人を含めて生活者側に立った政策ではないことは確かだ。ついでに「お魚券」って気が狂っているんだろうな。なんか利権の匂いがする。こんな非常事態の時でも、平時の行動を取るのが日本人の習性なんだろうか。

 たまたま聞こえた主婦の立ち話。「お肉券でも有り難いわよね」「売れ切れ前に買いに行かないと(皆同意)」って。自分たちでどのように使うのかを奪われているとは思わないのだろうかと、さすが日本人は従順だと感心、感心!

 そういえば、この週末の自粛の要請って、法的根拠はあるのだろうか。まあ法なんかなくても空気を読むから問題ないか?

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