3.11から11年である。Fukusimaの問題も今なお残っているというか、問題が隠されているように思う。
テレビや新聞は、原発事故の問題より、復興に焦点を当てる。「えくぼ記事」に流されている。復興からほど遠いにもかかわらず、人々が受け入れやすい感動ものがたりを記事にする。例えば、障害者差別の問題を取り上げるのではなく、「障害に負けず、頑張る姿」を”明るい”記事とする。そんな手法だ。
Fukusimaは復興していると報道されている。東京オリンピックは、壮大なる「えくぼ記事」的なイメージ戦略ではなかったか。コロナでそうはいかなかったが。
原発事故以降の実態を逐一現場に入り報告しているジャーナリストが存在する。その中でも烏賀陽弘道氏は日本でも有数のジャーナリストである。
彼のTwitterから。
「東日本大震災・原子力災害伝承館」は、福島県が自分で言うように、東京五輪に間に合わせて作った「観光資源」に過ぎない。福島県は観光振興が風評被害対策だと言う不思議なロジックで毎年莫大な予算を獲得している。
— 烏賀陽 弘道 (@hirougaya) March 11, 2022
2022年3月11日、福島県双葉町で pic.twitter.com/o1z8t81LNl
東日本大震災・原子力災害伝承館ではセレモニーと歌舞音曲に人が集まっている。そこから2キロの無人の街には、原発事故前の20〜30倍の放射能がそこにいる。
— 烏賀陽 弘道 (@hirougaya) March 11, 2022
2022年3月11日、福島県双葉町で。 pic.twitter.com/mG067nN3Ya
これは現実の一部である。「えくぼ記事」的世界を現実化しようとする政策があった。それが「原子力災害伝承館」。この施設を復興の象徴としようとするが、烏賀陽氏はそこに当然プロパガンダを見る。
故郷を追われ、破壊され、わが家も思い出のアルバムも持ち出せなかった10万人もの人々の悔しさ、悲しみ、怒り、それは癒えることはあっても消えることはない。それを無視し、忘れること以上の残酷はない。 https://t.co/JUwb31JDpm
— 烏賀陽 弘道 (@hirougaya) March 11, 2022
そうウクライナとのつながりさえ「えくぼ記事」化してはならない。
忘れません。