とにかく維新のような政党は社会を壊す。その非社会性からだ。
加藤諦三から引用する。「反社会的なことがらが社会を根底から壊すことは殆どない。社会の中に守る力がある」「例えば警察である。暴力団がどんなに強いと言ってももし警察と正面衝突すれば暴力団は負ける。違法な暴力は社会を根底から壊すことはまずない。」「しかし『違法ではないこと』が、つまり非社会性が白アリのように社会を根底から壊すことはある。」(『非社会性の心理学』角川書店2,009年P 42)
またぞろ上海電力の問題が浮上しているが、橋下氏は「何が問題か説明しろ」と宣っているらしい。確かにそういうような気もしてしまう。
しかしながら、違う。当時行政の長であったのだから、彼の方に説明責任があるのであって、メディアや市民が不明なこと、疑問があることが生じたら、真摯に説明するのが常識である。それが行政や政府と市民との関係である。
だから「違法ではないこと」であるとしても、不明なこと、疑問とされることを説明する機会が行政側に与えられている。なぜなら行政権力が何を行なっているのかを、市民が全て理解することはできないから、説明を求められれば、説明して市民に納得してもらえばいいからだ。
だから「説明する」のは、あなたですよ。いくら現在市長ではないにしても、当時市長なのだから。
それが透明性であり、説明責任である。これは民主主義であるが、どうも民主主義が定着していない日本においては、空気というか勢いでおしまいになる傾向がある。いつの間にか皆が忘れて。
いわゆる保守系メディアの人たちからの橋下批判もまた関心を引くようになっている。
「何が問題か説明しろ」と声だかに叫ぶことは、市長の任にあった者の「ふさわしい」態度ではない。そこに非社会性が現れている。維新とは現在無関係ってことになっているらしいですがねえ。