終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

春の暖簾

2008-02-01 21:46:51 | 草木染
織り機にかけた経糸(たていと)を、端から端まで織り上げたら、おめでとう!

でも、中途で投げ出したくなることも度々で。

気取って細い糸を選んでしまった報い、か、

もうちょっと、もうちょっと、と、まるでマラソンみたいに、自分に言い聞かせて、織りつづける。

たしかに、織り始めの情熱はとうに消えていて、辛抱ばかりの仕事、だけれども、

織り上げたら、ご褒美に、布が現れた。

織りの暖簾は、はじめてだから、ちょっと楽しみ。

広幅の中央で緯糸を振り分けて、中央のかがり目が要らない暖簾を織りました。

20年前に染めた木綿糸を、ただ消化したくて、手当たり次第、闇雲に並べた経糸に、

これもまた、多く持ちすぎていた苧環(おだまき)、贅沢な手つむぎの麻糸を緯(ヌキ)に通しました。

ちょっと気分が変わったら、いいな、と。

画像、暖簾の向こうに透けているのは、染め場の天窓です。



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