暖簾にソヨゴを重ね染め

もともとソヨゴで染めて使っていた麻の暖簾。

今日は、さらに同じソヨゴを染め重ねた。

先日の、カシミヤ糸を染めた残液が、あまりにタップリ、残っていたから。

古代の麻に模して織られた、味わい深い布なので、

素直に1色のベタ染めをした、それはもう2年前のこと。

べた染めなので、防染なしに大胆に何度でも重ねることができる。

写真は、湯気で曇って、よくみえないかも知れない。

赤茶色の染めは特に、グラグラ煮立たせて、酸素をいっぱい含ませたいから、

業務用の朝顔コンロで、強力に煮立たせる。

オヤッ、染め場とキッチンを隔てる大きなガラス戸が、閉じられている。

天窓と小さな換気扇だけでは排気できなくて、

2階まで上る匂いを気にして、おっちゃんが閉じたらしい。

ソヨゴはとりわけ甘い匂いなのに、わたしの鼻には。