おせちもほぼOK!のところで、忘れ物に気がつく。
カズノコに加える“糸かつお”がない。
歩いて12,3分のところに、繁盛している店があるので、
斜面に穿たれた裏道を歩いて、糸かつおを買いに行く。
帰省ラッシュの四車線道路を、見下ろす位置にあって、
往き帰り、誰とも出会わない、静かな小径。
買い物を済ませ、元来た小径を戻りながら、
車道を跨ぐように眼を遣れば、
あ、やっぱり残っていた、たわわに実る柿の木。
もちろん渋柿で、
ああ、夏の頃ならば、柿渋を採るのに最適の豆柿だ。
どうせ炎天下の柿山へなぞ、行く気も無いくせに、言ってみるだけ。
ああ、1014年が後ろに去っていく。
遠ざかる風景の画を重ねたら、優に、百科事典ほどの分厚さになる。
まっさらのページは、あと僅かになった。
平和がこれからも続きますように・・・。