たまたま通りがかった駅前。
拡声器の呼び込みが尋常ではない。
街頭募金?と眼をやると、
“献血”の立て看板が数枚。
献血のバスが複数台、駅前広場に陣取っている。
そういえば、テレビでも、
「O型や AB型は、とくに足りません」と報じられていたような。
1時間余りの所用を済ませ、駅前に戻ってみれば、
さて、献血車は、繁盛していたかどうか。
それにしても成人式、
ひところの暴力沙汰は耳にしないし、すっかり穏やかになって、
コスプレ・イベントの如くである。
貸衣装ビジネスも益々賑わい、すっかり簡便に参加できるようになったのだろうか。
デパートの売り場のそこここに、金屏風がしつらえられ、花が飾られ、
家族写真のスタジオが提供されていた。
おめでとう若者たち、おめでとうご家族のみなさん。
人生のピーク、頬輝かせた若者たちの群れから伏し目がちに遠ざかりつつ、
ケアハウスの母を見舞うのはわたしです。
こんなふうに、
すべて世は、日だまりと日陰から成っている?