『LIFE井上陽水～40年を語る～』

今週のはじめから四夜連続で放送された。

おっちゃんが、いつものように録画してくれていて、

まとめて4時間、今日再生し、陽水の世界に耽溺した。

言葉にできない、自分の思い込みや知ったかぶりは封印しよう。

デビュー40年の彼は、いよいよたしかに、その陰影を深くした。

うれしいのは、リリーフランキーさんとのトークの中で、

谷崎潤一郎の『刺青』の冒頭部分がさりげなく織り込まれたこと。

＊＊＊『刺青』より引用始め
それはまだ人々が『愚かさ』という尊い徳を持っていて、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であつた。
＊＊＊引用終わり

偶然だろうか、ある方のブログで、同じ文を見つけた。

山崎行太郎氏の毒蛇山荘日記。

激しくきしみあう世の中、の今、文学者でいらっしゃる氏が

遙か谷崎のデビュー作に思いを馳せたのだろうか。

でも、もしかしたら、山崎先生は、陽水ファンでいらして、

数日前にNHK教育TVの番組をご覧になったかも、なぁんて。