終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

老いる・カマキリの場合

2011-11-29 21:39:56 | 世の中
カツラの葉っぱも、疲労を滲ませている。

ここは一気に黄葉して、舞い落ちたいところだろう。

おや、未だ居るよ、カマキリ。

随分狭い行動範囲だこと。

キミも宙ぶらりんの“老い”と戦っているのだろうか。

同類は、身内のヒトにも居る。

「早う、迎えに来て欲しい」と、毎日繰り返す、母。

「心配せんでも、間違い無く死ねるで、いつかわからんのが困ったことやけど」

苛立ちを皮肉に隠して、無遠慮に言い返す、のはわたし。

たしかに、母自身、思いどうりに振る舞えないことが増えてきた。

心がけ次第で、大抵の困難は乗り越えてきた、その自信とプライドが、

却って、奇行じみた行いを誘発しそう、で、辛い。

カマキリの場合はどうだろう。

産卵する場所さえ決まらず、寒風の中で逡巡し続ける気、か。

“老い”といえば、わたしだって該当するのに、

トップランナーの母のおかげで、自分の老いは、

当面、とりあえず棚上げさせてもらっている、有り難いことに。






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