終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

玄関マットのデザイン

2009-11-21 20:42:32 | インテリア
もう長いこと、玄関マットは不要と思っていた、滑るから危ない、と。

でも、トルコで買ったキリムを敷いたり、自作の裂き織りを並べたりしたら、

室内の味わいが増したので、少し考えが変わった。

写真は、スウェーデンの、マス目を埋める伝統的な刺繍のマット。

単純な技法だけに、色彩がすべて。

草木染めウール独特の、緑のバリエーションに惹かれて、

ヤフオクで入手した。

取り立てて特徴のないデザイン、と見過ごしていたけれど、

これって、どこかで昔見たことがある。

もしかして、正倉院の御物の染織にあったような。

と、さび付いた頭をひねって、その似ているデザインに行き着いた?

国家珍宝帳記載品の麟鹿草木夾纈屏風(りんろくくさききょうけちのびょうぶ)。

樹下の2頭の鹿が相対している。周囲に花があったかも知れない。

はるか西の、シルクロードから伝えられたデザインではなかったか。

で、我が家の毛糸刺繍のマットは、スウェーデンからやってきた。

むむ、樹下の向かい合う2頭の鹿、は、ユーラシア大陸を覆っているのだ。

それだけのことで、夢がひろがって、

手芸品の簡素な玄関マットの印象が変わった。

単によくあるデザインなのに、

いつもの悪い癖の“思い込み”が、わたしを壮大なロマンへと導いてくれる。















最新の画像もっと見る