もう長いこと、玄関マットは不要と思っていた、滑るから危ない、と。
でも、トルコで買ったキリムを敷いたり、自作の裂き織りを並べたりしたら、
室内の味わいが増したので、少し考えが変わった。
写真は、スウェーデンの、マス目を埋める伝統的な刺繍のマット。
単純な技法だけに、色彩がすべて。
草木染めウール独特の、緑のバリエーションに惹かれて、
ヤフオクで入手した。
取り立てて特徴のないデザイン、と見過ごしていたけれど、
これって、どこかで昔見たことがある。
もしかして、正倉院の御物の染織にあったような。
と、さび付いた頭をひねって、その似ているデザインに行き着いた?
国家珍宝帳記載品の麟鹿草木夾纈屏風(りんろくくさききょうけちのびょうぶ)。
樹下の2頭の鹿が相対している。周囲に花があったかも知れない。
はるか西の、シルクロードから伝えられたデザインではなかったか。
で、我が家の毛糸刺繍のマットは、スウェーデンからやってきた。
むむ、樹下の向かい合う2頭の鹿、は、ユーラシア大陸を覆っているのだ。
それだけのことで、夢がひろがって、
手芸品の簡素な玄関マットの印象が変わった。
単によくあるデザインなのに、
いつもの悪い癖の“思い込み”が、わたしを壮大なロマンへと導いてくれる。
でも、トルコで買ったキリムを敷いたり、自作の裂き織りを並べたりしたら、
室内の味わいが増したので、少し考えが変わった。
写真は、スウェーデンの、マス目を埋める伝統的な刺繍のマット。
単純な技法だけに、色彩がすべて。
草木染めウール独特の、緑のバリエーションに惹かれて、
ヤフオクで入手した。
取り立てて特徴のないデザイン、と見過ごしていたけれど、
これって、どこかで昔見たことがある。
もしかして、正倉院の御物の染織にあったような。
と、さび付いた頭をひねって、その似ているデザインに行き着いた?
国家珍宝帳記載品の麟鹿草木夾纈屏風(りんろくくさききょうけちのびょうぶ)。
樹下の2頭の鹿が相対している。周囲に花があったかも知れない。
はるか西の、シルクロードから伝えられたデザインではなかったか。
で、我が家の毛糸刺繍のマットは、スウェーデンからやってきた。
むむ、樹下の向かい合う2頭の鹿、は、ユーラシア大陸を覆っているのだ。
それだけのことで、夢がひろがって、
手芸品の簡素な玄関マットの印象が変わった。
単によくあるデザインなのに、
いつもの悪い癖の“思い込み”が、わたしを壮大なロマンへと導いてくれる。