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感情移入度ゼロの男

2011年05月18日 00時09分46秒 | CINEMA
ジム・トンプソンのクライム小説「おれの中の殺し屋」を
映画化した「キラー・インサイド・ミー」。
監督は「イン・ディス・ワールド」「CODE46」のマイケル・ウィンターボトム。
出演はケイシー・アフレック、ジェシカ・アルバ、
そして今やマシュー・ベラミー夫人となったケイト・ハドソン。


ルーは街の保安官補、物腰の柔らかさから仲間の信頼も厚い。
ある日彼は取り締まるために出会った娼婦ジョイスの元へ。
彼女との情事がきっかけとなり彼の中の何かが目覚めてゆく。

とにかく虫酸が走るほどの嫌悪感を抱かせる主人公ルーがこの作品の全て。
ケイシー・アフレックの物腰柔らかな態度の中に垣間見える狂気に寒気を覚えます。
とにかく邪魔な者は勿論、愛する者まで分け隔てなく殺しまくる。
特に愛する者に対しては執拗に。

殺し方が射殺とかだったらまだしも、
ジェシカ・アルバなんか顔面崩壊するまで殴りまくりだからエゲツない。
途中独り言で「俺だって辛いんだ」と呟く
あまりの自分勝手さが逆に爽快ですらある。

マイケル・ウィンターボトムは作品毎に様々なジャンルの映画を撮ってますね。
そういう意味で個人的にはインディペンデント版マーク・フォスターって印象です。

さすがにあれだけ殺しまくったら疑いの目が向けられるのは避けられず、
徐々に包囲網が狭まっていく。
結末が容易に想定できた上でも欲求に抗えなかった彼はある意味潔いと言えます。
ひとつ難点を言えば、ラストのCGっぽさが若干興ざめだった事かな。



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