デヴィッド・フィンチャー監督の最新作、
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」。
本年度アカデミー最多13部門でノミネートされていましたが、
受賞は残念ながら美術・メイクアップ・視覚効果の技術3賞のみに終わりました。
出演はブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット。
老いた姿で生まれ段々若返っていくベンジャミンの、
文字通り数奇な人生を描いています。
でも実はそれは表向きで、
むしろベンジャミンという狂言回しを通して
その周囲の人々の人生そして時代を映し出しています。
脚本が同じエリック・ロスという事で
「フォレスト・ガンプ」と比較されていますが、
私はむしろジュゼッペ・トルナトーレの
「海の上のピアニスト」に近いと思いましたね。
映像・技術面は文句なし。さすがフィンチャーの面目躍如。
折に触れ挿入される避雷針親父のエピソードは
「ニュー・シネマ・パラダイス」の
広場に居つく親父に似た微笑ましさがありました。
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」。
本年度アカデミー最多13部門でノミネートされていましたが、
受賞は残念ながら美術・メイクアップ・視覚効果の技術3賞のみに終わりました。
出演はブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット。
老いた姿で生まれ段々若返っていくベンジャミンの、
文字通り数奇な人生を描いています。
でも実はそれは表向きで、
むしろベンジャミンという狂言回しを通して
その周囲の人々の人生そして時代を映し出しています。
脚本が同じエリック・ロスという事で
「フォレスト・ガンプ」と比較されていますが、
私はむしろジュゼッペ・トルナトーレの
「海の上のピアニスト」に近いと思いましたね。
映像・技術面は文句なし。さすがフィンチャーの面目躍如。
折に触れ挿入される避雷針親父のエピソードは
「ニュー・シネマ・パラダイス」の
広場に居つく親父に似た微笑ましさがありました。
周囲の人にとってはちょっと変わった人間
くらいの印象だったのかも知れませんね。
逆に彼の人間的魅力が周囲の人を呼んでる訳で。
その一期一会の出会いが彼を「子供」にしていったんでしょう。
なるほど、わかるような気がします。
ベンジャミンは、ただ居るだけで、特異な存在を主張もしないし、
まわりは普通でストーリーも淡々と進んでいきますね。
映画の創り方が、よほど好いのでしょう。