アメリカのファンクバンド、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの4thアルバム。
スライ&ザ・ファミリー・ストーンはスライ・ストーンが率いる人種・性別混合編成のバンド。
愛と平和を掲げた1960年代後半のカウンター・カルチャーとブラック・パワー運動のエネルギーの熱狂がそのままパッケージされた傑作。
スライ・ストーンとその兄弟達によるパワフルな演奏とボーカルも素晴らしいですが、ツボを押さえて楽曲の魅力を引き立てる白人のグレッグ・エリコのドラムが見事です。
オープニングを飾るタイトル曲
「Stand!」
特にパワフルでハイになる楽曲
「I Want to Take You Higher」
個性的なスライファンク
「Sing a Simple Song」
バンド初の全米1位を獲得したシンプルで美しい名曲
「Everyday People」
13分にも及ぶサイケジャム
「Sex Machine」
アルバムを締めるポジティブな一曲
「You Can Make It If You Try」
【トラックリスト】
1. Stand!
2. Don't Call Me Nigger, Whitey
3. I Want to Take You Higher
4. Somebody's Watching You
5. Sing a Simple Song
6. Everyday People
7. Sex Machine
8. You Can Make It If You Try
Everyday People(Official Video)
【歌詞】
ときには正しいときもあるけど、間違っているときもある
俺が信じるものは自分の歌の中にある
肉屋でも、銀行家でも、ドラマーでも何でも
俺がどのグループに属しているかは関係ない
俺は普通の人さ
Yeah,Yeah
憂鬱な人は若々しい人を受け入れられない
痩せようと努力する太った人も受け入れられない
人なんて十人十色
いろいろいるのさスクービー・ドゥビ・ドゥー
俺たち一緒に生きているんだ
俺は君より上じゃないし、君も俺より上じゃない
俺たちは同じさ、俺らが何をしようと
君が俺を愛し、憎み、よく知っても
又よく分からなくなるんだ
俺は普通の人さ
Yeah,Yeah
長髪の人は短髪の人を好きになれない
貧しい人を助けない裕福な人も受け入れられない
人なんて千差万別
いろいろいるのさスクービー・ドゥビ・ドゥー
俺たちは一緒に生きているんだ
黄色の人(アジア人)は黒い人(黒人)を受け入れられないけど、黒い人は赤い人(インディアン)を受け入れられないし、赤い人は白い人(白人)を受け入れられない
人なんて十人十色
いろいろいるのさスクービー・ドゥビ・ドゥー
俺はただの人さ
【余談】
本作によってバンドは大成功を収めビッグネームとなるのですが、レコード会社からの圧力や白人メンバーをバンドから追放したい黒人運動家からの圧力、そしてバンドメンバー間の軋轢によってバンドは次第に不安定になっていきます。
そんな中、生み出されたのが問題作『There's a Riot Goin' On(邦題:暴動)』です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます