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名盤まとめブログ

ジャンル問わず名盤をまとめていくブログです。私は音楽ゲーム愛好家でもあり、音ゲー曲もまとめるのでぜひ聴いてみて下さい♪

【音楽アルバム紹介】ほうろう(1975) - 小坂忠

2024-01-25 22:45:51 | ・1970年代(邦楽)
伝説のバンド、エイプリル・フールでヴォーカルをとっていた小坂忠の4thアルバム。

ティン・パン・アレーのメンバーが演奏に参加しており以下がその豪華なメンバー。

鈴木茂(ギター)
細野晴臣(ベース)
林立夫(ドラム)
松任谷正隆・鈴木晶子(キーボード)
吉田美奈子・山下達郎・大貫妙子(バックコーラス)
矢野誠(ストリングス&ホーン)

また、作曲/編曲に細野晴臣が携わっており氏による功績も大きいです。

ファンキーでロマンティックなサウンドと小坂忠の柔らかい歌声が魅力。非常に美声でありメロウな気分になってしまいます。

全曲良いのですが個人的に好きなのはタイトル曲「ほうろう」、小坂忠作曲の「機関車」、メロウな「ボン・ボヤージ波止場」、バックコーラスが印象的な「しらけちまうぜ」、はっぴいえんどのカヴァー「ふうらい坊」など。

1975年の作品ですが一切古臭さを感じさせずとてもクールでエモい。
日本のソウル/R&Bを語るうえで欠かすことのできない一枚です。

【トラックリスト】
1. ほうろう
2. 機関車
3. ボン・ボヤージ波止場
4. 氷雨月のスケッチ
5. ゆうがたラブ
6. しらけちまうぜ
7. 流星都市
8. つるべ糸
9. ふうらい坊


ほうろう



ふうらい坊
小坂忠の爽やかなヴォーカルにパワフルなバックコーラスがのり、元曲とはまた違った良さがあります。




【音楽アルバム紹介】新宿マッド(1970) - フード・ブレイン

2024-01-11 18:44:00 | ・1970年代(邦楽)
若松孝二が監督の映画『新宿マッド』のサントラ。全曲インストでサイケ、プログレ、ジャズをベースとしたインプロヴィゼイションを中心に構成されています。

フード・ブレインはギターにパワーハウスの陳信輝、ベースにゴールデンカップスの加部正義、キーボードにエイプリルフールの柳田ヒロ、ドラムにジャックスの角田ヒロからなるバンド。
本作をリリース後、加部正義の代わりに成毛シゲルグループに在籍していた石川恵樹がベースとして加入しアルバム『晩餐』をリリースします。

【トラックリスト】
1. M-6
2. M-8
3. M-3
4. M-9
5. M-4
6. M-1
7. M-2
8. M-5
9. M-7
10. M-7-2
11. M-10

いきなりサイケでハードなジャムセッションが繰り広げられ度肝を抜かれるのですが、後半はジャズセッションがメインとなります。

オススメは疾走感あふれる「M-6」、ヘヴィでブルージーなギターが特徴の「M-8」、各々のインプロヴィゼイションが炸裂する「M-9」、サイケとジャズの良いとこ取りな12分超えの楽曲「M-10」など。

混沌としていて癖が強めですが当時のアンダーグラウンドな空気を伝える重要な作品と言えます。
そしてメンバーが良いだけあり演奏が上手くて迫力があります。総時間70分超えでかなり聴き応えがある作品。

フード・ブレインはこのサントラとオリジナルアルバム「晩餐」の2枚だけを残し1970年に自然消滅。
陳信輝はソロアルバムをリリースした後、スピード・グルー&シンキを結成するなど各人活躍を続けていきます。


M-8



【音楽アルバム紹介】SATORI(1971) - フラワー・トラベリン・バンド

2023-12-03 08:50:11 | ・1970年代(邦楽)
日本のロックバンド、フラワー・トラベリン・バンドの2ndアルバム。

SATORI録音時のメンバーは以下の通り。

・山中明(ジョー山中) - ヴォーカル
・石間秀樹–ギター
・上月ジュン –ベース
・和田ジョージ –ドラム

そしてプロデュースに内田裕也が携わっています。

ハードでヘヴィなサウンドに東洋的なメロディが合わさった独自の音楽性。内田裕也の提案により全編英語で歌われています。
当時としては比肩するバンドがいないくらい高い演奏技術と世界レベルのサウンドが展開されています。

全曲凄まじい熱量を持っており、日本人的なアイデアをハードロック/プログレッシブロックに叩き込んだ作品であり後世への影響力が大きいアルバム。
総じて時代を先取りした傑作であり、これを聴かずに死ぬことはできないレベルの大名盤となっています。

【トラックリスト】
1. SATORI PART1
2. SATORI PART2
3. SATORI PART3
4. SATORI PART4
5. SATORI PART5

全曲素晴らしいのですがやっぱり山中明のシャウトが響き渡るPART1が一番。

SATORI PART1



【音楽アルバム紹介】Char(1976) - Char

2023-11-26 23:04:35 | ・1970年代(邦楽)
日本のギタリスト、Char(本名:竹中尚人)の1stアルバム。

少年時代からザ・ベンチャーズやエリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリックスに憧れ、中学生の時からバンドを組みスキルを磨き続けた事による高い演奏力が魅力。

卓越したギタースキルを保有しており、当時の録音エンジニア達はエレキギターの歪みやフィードバック奏法を認識しておらず、戸惑ったという逸話があります。

「SHININ' YOU, SHININ' DAY」や「SMOKY」で感動的なギタープレイが聴ける他、一般受けするような「NAVY BLUE」などの歌謡曲も織り交ぜていることが特徴。
これは売れる為には、自分の思い描くサウンド以外も必要と考えていたからであり、Charの真剣さと懐の深さが現れています

1970年代にクールでスタイリッシュなギターが炸裂する作品であり、Charが日本最高峰のギターヒーローであることを認識する名盤です。

トラックリスト
1. SHININ' YOU, SHININ' DAY
2. かげろう
3. IT'S UP TO YOU
4. 視線
5. NAVY BLUE
6. SMOKY
7. I'VE TRIED
8. 空模様のかげんが悪くなる前に
9. 朝

オープニングを飾るソウルフルな名曲
SHININ' YOU, SHININ' DAY

プログレ風の楽曲
「IT'S UP TO YOU」

Charの代表曲で名曲
SMOKY

ギター要素は薄いが感動的な楽曲
「空模様のかげんが悪くなる前に」

などがハイライトです。


SMOKY(2013 Live)







【音楽アルバム紹介】シングル・マン(1976) - RCサクセション

2023-10-07 21:58:15 | ・1970年代(邦楽)
忌野清志郎率いるロックバンド、RCサクセションの3rdアルバム。

『雨あがりの夜空に』などでRCサクセションがパワフルなイメージが付く前にひっそりと世に生み出されていた傑作。

ジャズ、ソウル、R&Bなど黒人音楽からの影響が見られる作風であり、ブラスが多用された作風となっています。
また、RCサクセションが初めて電気楽器を取り入れた作品でもあります。

ファンキーなオープニングを飾る曲
ファンからの贈り物
バンドに尽力してくれたスタッフの死を想う名曲
ヒッピーに捧ぐ
フォーキーな一曲
うわの空
清志郎の情熱的な歌唱が印象的な名曲
甲州街道はもう秋なのさ
イントロのピアノが印象的なバンドを代表する曲の一つ
スローバラード
などがハイライトです。

全体的にしみじみとした曲が多く胸に染み込んできます。
死ぬ前には聴いておきたい邦楽アルバムの一つであり、RCサクセションが日本最高峰のロックバンドの一つであることを再認識する名盤です。


【トラックリスト】
1. ファンからの贈り物
2. 大きな春子ちゃん
3. やさしさ
4. ぼくはぼくの為に
5. レコーディング・マン(のんびりしたり結論急いだり)
6. 夜の散歩をしないかね
7. ヒッピーに捧ぐ
8. うわの空
9. 冷たくした訳は
10. 甲州街道はもう秋なのさ
11. スローバラード


甲州街道はもう秋なのさ
個人的に本作で一番好きな楽曲です。



スローバラード