地球時代の生き方

地球という生命体の視点から物事を眺めてみる異色ブログ

日本の分断①

2022-09-10 23:47:00 | 人文社会
戦後の言論空間は歪んでいました。先人がやった偉業を見えなくし、先人がやっていないことで貶めてきました。

これは、GHQによる自虐史観の刷り込みがあり、それに学者やメディア、教育者、政治家が協力してきたからです。

この歪んだ言論空間を批判した者は、言論空間を支配する左派系の学者やメディア、政治家によって個別に社会的に抹殺されました。

こうしたら状況は、テレビが言論空間の主要なプレイヤーになり、同時に戦後教育を受けた者が中間層になった1970年代から本格化し、2010年ころまでが全盛期でした。

しかし、スマホとネットがこの状況を一変させていきました。
これまでの言論空間の主流だった歴史観や国家観、安全保障観、金融・経済観、各国観が、相当偏ったものであることが明らかにされました。

今、様々な点で、高齢者層と若年層で見方が異なりますが、
高齢者層はテレビや新聞といった旧来の言論空間の主要プレイヤーにのみ情報を依存しているのに対し、
若年層はこれらを忌避し、ネットから情報を得ています。

つまり、情報源の違いが認識形成に極めて大きな影響を与えているのです。

ここで重要なのは、ネットは選択的に見れるという『受け手』主体の媒体であるのに対し、テレビや新聞は寡占的で『流し手』主体の媒体であるということです。

何のことかと言えば、テレビや新聞は情報操作の道具として使われ易く、ネットはそういう使われ方はされにくいということです。

これは、消費生活と似ていて、1970年代からの大量消費の時代は、メーカーが製造した製品を消費者に買わせる、つまり、製造の流し先としてしか消費者は存在していませんでした。

画一的な選択肢しか与えられなかった時代です。

これに対し、最近の若年層の消費行動は第四の消費時代と言われ、それぞれが個々に気に入ったものやサービスしか買わないようになっています。

その結果、テレビや新聞は見られなくなり、ネットしか見られなくなりました。

逆に高齢者層は、誰か(大抵はテレビや新聞)が決めた画一的なものがないと不安や心配か湧いてしまう気の毒な洗脳世代です。
テレビや新聞の情報の流し先としか位置付けられていません。


戦後の言論空間のこうした流れを俯瞰すると、なぜ若年層が保守なのかが分かると思います。また、高齢者層がリベラルというか左派傾向が強いのかも分かります。

こうしたことを背景として、「日本の分断」「言論空間の分断」が起こっています。

SNS空間で、

○若年層によるものらしき投稿と返信コメントはファクト重視で自由に参加したりしなかったり、気ままな感じですが、

●高齢者層というか左派と思しき投稿と返信コメントは、政治家とメディアが権威として機能し、ロボットのようにリツイートを繰り返している印象が強いです。

実際、共産党は党員にTwitterアカウントを取ってリツイートするよう指示していると指摘されています。


これは、左右の分断というよりも、情報への接した方の世代による違いに起因する分断だと考えるべきだろうと思います。

つまり、

●押しつけられる画一を好み、「どう考えるか」まで押しつけられる洗脳を好む高齢者層

○自発的な取捨選択を好み、ファクトを得ることを重視する若年層

の違いです。

前者は、流行りについていかないと不安だという、消費社会で洗脳された脅迫観念が、潜在意識に横たわっているように思います。

ちょっとかわいそうですね。。でも、「多様性」と口では言いながら、「画一化」を好む矛盾に早く気付いてほしいですね。


今は変化・変革の時代です。

こういう時代において必要なのは、
●誰かさんが考えて(←しかも古い頭で)押しつけてきた認識ではなく、
○個々人が判断するための精度の高いファクト情報
なのは自明ではないでしょうか。


よろしければ、以下クリックしていただけると励みになります。










最新の画像もっと見る

コメントを投稿