〈『警戒』と『憎悪』の違い〉
『警戒』は重要であることも触れました。
混同されがちですが、『警戒』と憎悪』は違うものです。『憎悪』は、むしろ無くすべきものです。これは、後に述べます。感情にうったえかけるSNS時代にとても大切なことだと思いますので。
人間や地球・自然への愛を忘れてはならないと思います。
「中国」を見るとき、
○「中国政府」や「中国共産党」と、
○彼らによって虐げられた「中国人」や、汚された「中国の大地・水・大気」、「チャイナ文明の歴史」
を区別する必要があります。
「中国人」は剽軽で陽気な人、勉強熱心な人が多いです。彼らを認めることは、心の豊かさにつながります。今の時代、この「つながり」の感覚こそが大切です。
また、中国人の歴史は大きな文明を作り上げ、継承してきました。地球文明の多様性の一つです。
「中国の自然」は、様々な美しい景観で人間を育てました。
「チャイナ文明」は、政治に関しては警戒が必要ですが、老荘、孔孟、孫呉などが発し、チャイナ仏教を育みました。日本文明と相性の良い禅もインド文明がチャイナで熟成して日本に入ってきました。
(注)中国人でも、政府と関係が深いほど騙そうという心を秘めていることは警戒すべきだし、一般の中国人は家族第一・朋友第二でそれ以外は、「生き残るために騙してもいい人」という特殊なサバイバル観を持っていることは注意すべきであることは付言します。
日本に誇りを持つことは、とても大切なことです。
しかし、それは「排他的な誇り」であってはいけないでしょう。他者を見下す誇りは、なんらかの劣等感の裏返しかも知れません。
日本の先人たちは、様々な文明に敬意を払って、それを吸収し、消化して日本化してきました。あの文明のあれが悪い、これが悪いではなく、あの文明のここが良い、あそこが良い、という方が日本的です。
戦後の『自虐史観』の反動で、我が国の言論空間では、この10年くらい殊更に日本を持ち上げ、周辺国を侮蔑したり、憎んだりという風潮があり、私も一時期そうでした。しかし、最近は、意図的に周辺国にも良いところを見つけるようにしています。
『地球文明』の多様性の一つとして、良いところ、悪いところを見極め、良いところは良いと見ていけばいいと思います。そういう精神も、日本人の誇りだろうと思います。
『警戒』と『憎悪』は、似ているようで全く異なるものです。日本では、昔から「罪を憎んで、人を憎まず」という良い言葉がありますね。
大自然の猛威である災害を『警戒』することが大切なのは誰も異論はないでしょう。それに対しては、起こることをよく研究して、『備える』というのが正しく、大自然を『憎む』というのは、何の役にも立ちませんよね?それどころか、『憎悪』は『警戒』より悪い結果をもたらしそうです。
『警戒』と『憎悪』の違いは、それと同じです。
『憎悪』は、集団の無意識の③怒りであり、戦争につながる道です。決してよくありません。『憂国』という言葉がありますが、日本人全員が『憂国』になったのを想像してみれば、これも良くないことが分かります。
愛と感謝を持ちながら『警鐘』を鳴らすというのが良いのでしょう。
『警鐘』を鳴らしておられる保守論客の方々は尊敬しています。ただ、ビジネスモデルがSNSを意識しすぎて、怒りや憎悪の感情に訴えかけるのは、ちょっと良くないことだと思います。
今起こっていることは、これまでにないことですので、これまでと違った心の持ち方が鍵になってくるはずです。
侵略者や侵略の意図を持っている者に『憎悪』を抱くのは、至って当然の感情です。この感情を抱かない方がおかしいと思います。侵略者たちは、普通の人々の日常生活を奪い、悲しみに突き落とすのですから。
だから、保守論客は、至って当然の感情を吐露しているだけです。
では、『憎悪』は減らす必要があるのか?
『憎悪』が、「何とかせねば」のエネルギー源になる可能性はあります。それは良いと思います。なぜなら、もはや『憎悪』でなくなっているからです。
『憎悪』を警戒する必要があるのは、ネガティブな波動はネガティブな結果を招来するからです。ネガティブなことの多い世界線に移ってしまうと表現した方が良いかも知れません。一種の物理法則です。
「何とかせねば」は、もはや『憎悪』ではありません。前向きな波動です。冷静に情報を集めて分析し、どういう手を打つべきか、場合によっては行動に結びつきます。
保守論客の中でも、江崎道朗氏は、そういう類の方だと思います。
一方、延々と侵略者の悪口を述べて、大衆を扇動していくのは、ちょっと微妙です。これはヒトラーが使った手法ですね。
江崎氏に学ぶべきは、感情に振り回されずに未来にどういう仕掛けをするのかにエネルギーを向けていくという点です。低い波動を高い波動に変えていくコツだということかと思います。知恵のある方だと思います。
では、百人が百人、江崎氏みたいになれば良いのかと言えば、それは全く違います。この点はとても重要なことです。
ネガティブでない波動を発信すれば良いのです。
そのために、まずテレビの報道番組は見ない方がいいでしょう。コロナ然り、ウクライナ戦争然り、テレビが喜んで流すのは、波動を下げる内容ばかりです。
むしろ、笑ったり、ゆるキャラや自然、いい絵画を見るなど、自分に適した『平安』を保つ工夫をすることにより、その『平安』の波動を発信することです。
それだと現実から逃げている感じがするのであれば、
『ウクライナの人たちの癒し』
『ウクライナの自然の復活』
を祈るのも良いでしょう。
さらに、
『ロシアの良き人たちの幸せ』
を祈るのも良いと思います。
ロシアの若者は、今回の戦争を批判していて逮捕された人たちも大勢います。日本で活躍するロシア人YouTuberも、ほぼ皆さん、悲しい表情でロシアによる侵略を批判していました。このことは忘れてはならないと思います。彼らは『良き人たち』です。
何にしても、『愛』を感じるような『祈り』が大切だと思います。一人一人の波動が、地域、国、地球の波動に影響を与えます。
今の時代、愛の波動を発信することは、とても重要だと思います。
前のブログ記事でも書きましたが、『愛』や『祈り』は、弱者の言い訳ではなく、波動の世界を決定的に変える具体的なパワーです。それゆえに、身近な人に何かあったら、自然と『愛ある祈り』を行うのです。心は知っているからです。
逆に、「『愛』と『祈り』なんて負け犬の遠吠えだ」という人たちは、気の毒なことに何も知らないか、それとも、このパワーを恐れる理由があるかのいずれかでしょう。
私は、キリスト教徒ではありません。教会というものが欺瞞に満ちているように感じるからです。でも、イエスは信じます。今の時代が見えていたイエスが、今の我々に送った知恵が『愛』と『祈り』なのです。このことの意味はとても大きいと思います。
彼は、決して『憎悪』を説きませんでした。
『日月神示』や『大日月地神示』でも、魔には神仕組みの中のある役割を果たしているとし、「(魔は)抱き参らせよ」とあります。愛です。とても深い意味があると思います。
ロシアや中国、北朝鮮などの悪も、何らかの役割を果たしているのでしょう。
少なくとも日本人を国防に覚醒させつつあります。日本の中でこれらの国とつながった者たちや集団を炙り出しています。ただ、これは地球や人類全体から見れば小さな話です。
コミンテルンを継承するこれらの国家は、人命軽視、人権無視、虐殺、陵辱、詐欺、剽窃、臓器売買、人体実験、悪魔的な支配システムの構築など、悪魔と見まごうばかりの所業を重ねています。
そもそもコミンテルンと関係の深い三カ国です。第二次世界大戦の大量死のみならず、粛清による大量死などを平気で行ったコミンテルンです。
中でも、中国は、人口の半分が死んでも丁度いいくらいだから、核兵器を使いたい、という趣旨のことを言って、ソ連(フルシチョフ )をすらドン引きにさせた毛沢東を開祖とする帝国です。
大躍進政策で何千万人の餓死者を出し、文化大革命でも何千万人の命を奪い、今でも人命や地球環境を軽視し続ける国です。
こういう、明らかに悪い国の役割は何か。
『人類を瀬戸際まで追い詰めること』ではないかと思います。人間、追い詰められないと気づかないもんですから。
そこで、人類はどうなるのか。。。
今の破滅的な文明から脱皮するジャンプはあるのか。そうした『ジャンプ』が起こる舞台を作っている一方が、彼ら中露朝です。
中露朝という悪役がいなければ、大半の人類はカルマの解消はできないし、『ジャンプ』の必要性に目覚めたり、気づたりすることもないでしょう。
そう考えると、中露朝も、知らずに、新しい文明への『ジャンプ』を手伝う役割であり、大変お疲れ様な感じがします。
(注)ちなみに、この時代を選んで生まれてきた我々はほぼ全員、これから何が起こるのか、物質的身体に入る直前(生まれる前)は知っていたはずです。
これが、『抱き参らせよ』の意味なのか。。
以上、『警戒』を持ちつつ『憎悪』を減らす方法について考察しました。
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