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2022年振り返り。(その3)

2023-02-10 14:15:34 | 君がいない窓に響く空しい「ひとりごと」
 2022年一年間で読んだ本の振り返り、第3回目です。
 誰かに向けて…というより備忘録に近いかもしれません。
 長くなるので、お時間ある方だけ読んで下さい。


 『小説 仮面ライダーオーズ』(毛利亘宏さん)(講談社キャラクター文庫)(2012年11月第1刷発行)

 仮面ライダーオーズは、息子が産まれた頃に放送していたライダーなのですが、後追いで見て好きになり、
 去年の3月に公開された映画は、なんと1人で3回も観に行きました。
 (こっそり書いていたブログ『オーズと私』参照)

 そんなオーズの小説を、ブックオフで見つけたので取り寄せて購入しました。

 『アンクの章』(グリード誕生=800年前の話)
 『バースの章』(ベルトから見た相棒の話)
 『映司の章』(内戦地の話)         の3章に分かれていて、

 いちばん楽しく読めたのは『バースの章』

  [序]
 いいかい?後藤ちゃん。
 「八百万の神」っていうのを、知ってるか?
 日本では古来、万物には神が宿ると信じられてきたんだ。
 この世界のありとあらゆるものには魂が宿ってる。
 木にも、草にも、そのあたりに転がる石ころにも。
 もちろんおまえが腰に巻いてるベルトにも……。魂はあるんだ。


 1ページ目に書いてあるこの文章。
 はじめト書きなのかと思ったら、ちゃんと「序」で、
 しかもこれがあるお蔭で本文にもスッと入れました。
 伊達さんが言いそうだし、こういう考え方、私もたまにします。
 (普段は、なかなか忘れがちですが…。)

 この本を読み終わったあと、改めて『10th~』を観たくなりました。
 (この後、DVDが届いたけれど、また泣きそうで観られてません!)

 ※オーズを知らない方に補足。
 火野映司 ・・・仮面ライダーオーズに変身する青年。
 アンク  ・・・映司の相棒。グリードという怪人。(文字通りの右腕)
 伊達明  ・・・仮面ライダーバーズの初代変身者。(演者は純烈新メンバーの岩永さん)
 後藤慎太郎・・・仮面ライダーバースの二代目変身者。説明書はきっちり読むタイプ。


 『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』(先崎学さん)(文春文庫)(2020年7月第1刷)
 
 漫画『3月のライオン』の将棋監修&コラムでおなじみ先崎さんの本。
 …というより実は安田顕さんがNHKのドラマで演じていて(録画したけどまだ見てない)
 
 病院通いをしていたときに読もうと買ったものの
 (時期的には前回感想書いた『きよしこ』の次に読みかけていたものの)
 色々あって、中断していて……。
 
 (以下、本文157ページ~158ページの先崎さんと精神科医のお兄さんの会話引用。
 沢山引用したいので色を変えるだけにします。)

『偏見はなくならないよ。(略)
 だいたいいまだに心の病気といわれている。
 うつ病は完全に脳の病気なのに』


『うつ病とは、辛いから死にたくなるというのもたしかだが、
 症状そのものが死にたくなるという病気なのである。(略)

 「うつ病は必ず治る病気なんだ。(略)
 だから、絶対に自殺だけはいけない。死んでしまったらすべてが終わりなんだ。
 だいたい残された家族がどんなに辛い思いをするか」』


 この本を読むまで、「うつ病=死にたくなる」と思っていたこと、
 心の病気なんだと思っていたこと、まさに私のことだった。
 (実は中断した理由はそれ)

 その後、
 「うつ病を経験した人が書いた、きちんとしたうつ病の本というのは少ないんだ。」
 と後押しされ、先崎さんはこの本を書くことにします。

 当事者が、真っ只中にこの本を読むことは難しいけれど、
 身近にうつの症状がある人がいる方が読むと、すごく参考になる気がする。
 私も昔、うつ気味な人が近くに居たけれど、その人は自分から上向きな気分になって克服したから、
 全然何もしてなかったなぁ~と今更ながら思ったので…。
 

 『義血侠血』(泉鏡花)
 (『外科室 高野聖』泉鏡花 角川文庫より)
 
 大学の卒論でこの小説を扱っていて、なんだか久しぶりに読みたくなって、
 図書館で探したものの見つからなくて、ブックオフで買いました。

 いざ読んでみると…それにしても、私よくこれ理解してたな(笑)

 「卒論って、何回も同じ小説を読まなきゃいけないから、どうせなら読みやすい文章の本にしよう」
 という理由で泉鏡花を選んだので、やっぱり読みやすいは読みやすいのですが、
 言葉が昔のことばで
 
 「大正時代くらいだっけ?」
 と思ったら、小説の最後に
 「明治27年11月1日ー30日『読売新聞』」
 と書いてあって、
 「『鬼滅の刃』より古いのか!?」
 とビックリ!(そりゃあ判らないわね)

 読み返すことは、なかなか難しかったけれど、自分がこれを読めていたこと、
 こういう勉強をしていたことが、今思えば楽しかった!
 
 成績は良くなかったけど(爆)、好きなことしてたんだなぁ~と懐かしくなりました。

 
 2022年に読んでいた本、残り3冊。
 この3冊は、回を改めて更新したいので、一旦投稿します。

 以下、2021年に読んだ児童書の紹介  
2021年振り返り。(その3)
 2021年、自分のために読んだ本を書いたので、ついでに息子に読んだ本も書いておこうと思います。 ウチの息子は、私と違って、算数好きで、国語(とくに漢字)が得意じゃないの......

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