「『病院』がトヨタを超える日」(北原茂実著)
著者は、東京都八王子市で4病院を経営する医療法人理事長。医療費が増え続ける一方、財源は不足する現状に対し、コストの大幅な引き下げと、医療の輸出産業化による外貨獲得の必要性を訴える。実践を伴う主張だけに説得力がある。
患者家族による病院内ボランティアで人件費を減らす仕組みの導入、内戦で荒廃したカンボジアの医療の立て直しへ日本の医療を輸出するプロジェクトなど、その発想と実行力に驚かされる。(講談社+α新書、838円=税抜き)
序章 医療は日本最大の成長産業
なぜ病院は息苦しいか
医療が産業になる日
病院をスーパーに置き換えてみる
未来を変える五つのビジョン
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八王子から始まる医療立国プロジェクト
医療崩壊を食い止める2っの答え
医療改革への3っのステップ
医療崩壊より深刻な問題とは
ワンコイン診療で医療費半減
失われた絆はどう取り戻すか
お金のかからない最高の医療
診察室で薬を飲んでもらう理由
ホテルのような病院の意味
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国民皆保険幻想を捨てよう
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医療がこれから日本の基幹産業になる
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日本人だけが知らない世界の医療産業の実態
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日本医療を輸出産業い育てる方法
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医療崩壊こそ大チャンス