どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 3797

2023-05-31 19:39:05 | 時間の無駄
ナイスなメタファーである。安全に開けられるマスはAIが全部開けて、運次第のマスは人間が開けるマインスイーパが誕生したそうである。オリジナルもそこら辺は半自動だから大して変わらない様にも思えるが、プレイの楽しみをAIに奪われて責任だけ人間に押し付けられる辺りがエッジの利いた皮肉になっている。然り、自動運転もそうだが、最終責任は誰かが追わねばならないのは必然である。アクセルを踏み間違えてコンビニに突っ込む様な自明の因果関係は無くとも、ツールに過ぎないAIに責任転嫁は出来ないと覚悟して使うべきだろう。ただ、現在時点でもネットの情報は絶対に正しいと妄信する人が少なからず居るので、その手の過失は多発する事が予想される。AIを扱うに当たっての知識の習得を、何らかの形で保証するのが望ましい。法整備すらままならぬ現状、そこまで手が回せるとも思えないが、理不尽な責任を背負わされるリスクは出来れば回避したいのである。

どうでもいい四百字 3796

2023-05-30 18:32:40 | 時間の無駄
悪意の有るハッカーの行動原理は明確である。それが面白いか、自慢出来るか、金になる場合にのみ行動に移す。カッとなったりムシャクシャしたりと情緒的な理由ではまず動かないので、ある意味徹底した合理主義者だと言える。米FBIとFCCが公共の充電ステーションの危険性に就いて警告したそうである。そこに細工を仕掛け通信可能なケーブルで充電する人のスマホを攻撃する「ジュースジャッキング」のリスクが有る、との事である。ただセキュリティ関係の有識者の反応は冷淡で、技術的には可能だが不特定多数を狙っても得るものは少なく、どうしても気になるなら充電専用のケーブルを使え、と懸念を一蹴している。国家機密を扱うFBIの職員なら確かに注意を払うべきなのだろうが、そんな心配よりも充電していて盗まれたり置き忘れたりしない様に気を付ける方が、一般人には現実的である。公の機関が過度な不安を煽るのは下手なフェイクニュースよりも害悪なのである。

どうでもいい四百字 3795

2023-05-29 18:14:58 | 時間の無駄
先端技術は厄介な問題と抱き合わせである。その一例がディープフェイクだろう。本物と見分けがつかない合成映像は、とんでもない凶器になり得る。実際、海外のインフルエンサーが顔をポルノビデオに合成されてしまい、裁判沙汰に及んだ事例も有る。評判とイメージが生命線の芸能人や政治家にとっては死活問題だろう。パンツ一丁でサンバを国会議事堂前で踊る私の動画が錬成されたとしても、「あいつならやりかねない」と見做されるだろうから支障は無いが、それなりの精神的ダメージは負うかも知れない。そう云う意味で真の被害者は決定的瞬間に狙いを定める写真週刊誌の様にも感じるし、面の皮が厚い人であれば「フェイクだ」と受け流す可能性も出てくる。何が本当なのかいよいよ分からない時代に突入し、またスキャンダラスな偽情報の方がバスり易いと云うのは厄介なのであるが、技術の進歩は止められない以上、何事にも疑り深くなるしか無さそうなのである。

どうでもいい四百字 3794

2023-05-28 18:34:53 | 時間の無駄
不覚にも納税したいと思ってしまった。JR東の新潟支社が「運転し放題」のふるさと納税返礼品の提供を開始したそうである。車両基地内の200m区間を80分間何回でも往復出来るらしい。E129系のワンハンドルマスコンだからよっぽど変な操作をしない限りは大丈夫だろうし、何かあったら同席している運転士が羽交い絞めで止めると思う。鉄道シミュレータマニア歓喜の返礼品であるが、納税額15万円は私にとっては少々厳しい。いずれ銚子電鉄が真似しそうな予感がするので、暫くは静観したい。電車とか重機とか航空機とかガンダムとか、でかい乗り物を何故操縦したくなるのかは良く分からないが、身体能力の拡張に対する憧れが根底にあるのかも知れない。道具を発達させる事によって人類はそれを成し遂げてきたのであるが、実際に体感出来る機会となると意外と少ない。そう云う意味でも千載一遇の好機には違いないのだが、現状はシミュレータで我慢するしかないのである。

どうでもいい四百字 3793

2023-05-27 19:03:21 | 時間の無駄
北東北3県でSuicaが使える様になったらしい。より正確には「在来線45駅にICカード改札が設けられた」と云う事であり、コンビニでは昔から使えていた様である。運賃計算をクラウド上で処理する方式が立ち上がり、改札機を安く設置出来る様になったのが主な要因だろう。いずれ首都圏でも同方式に置き換わっていくそうだが、気になるのが通信遅延である。従来の「タッチ1秒」に匹敵する使い勝手であれば大したものであるが、利用客がそんなに多くない駅とかだと、多少反応が鈍くても許してね的な対応になる可能性も有る。だったらタッチ決済に対応したクレカにお任せすれば良さそうなものであるが、そこら辺には意地の問題も絡んでくる気がするので容易な話では無い。しかし汎用決済カードの覇権を握りたいなら、まずは2万円の上限を撤廃すべきなのだが、その気配は無い。クレカと一体化したSuicaも有るので今更な話ではあるのだが、決意表明は大事だと思うのである。