社交飲食業なあ。目的が「社交」でも「飲食」でも無さそうに思えるので、使うのを止めたのは正解かも知れない。ただ全国社交飲食業生活衛生同業組合連合会なる長ったらしい名前の組織は実在する。厚労省の管轄下で社交飲食業の衛生施設の改善向上、経営の健全化及び振興等を通じてその衛生水準の維持を図り、以って労働者の福祉に資する事を目的として活動している様なので、色々有るだろうが頑張って欲しい。もう「水商売」と云う括りでは間に合わないのだろうか。クラブ(若いのが行く方)とかは確かに従来の社交飲食業の範疇に収まらない様に見えるが、あれもゴーゴー喫茶の末裔に過ぎない。大正・昭和初期のカフェーにまで話を遡っても構わないのだが、字数が全く足りない。ともあれ好不況に流される様を言い表した水商売と云う言葉の復権を私は願うのであるが、「ウォーターサーバーの営業っすか?」とホストの兄ちゃんに間違われそうな気もするのである。
Go Toキャンペーンのせいで大迷惑であろう。全角英字が混入すると色々と弊害が出るシステムは、残念ながらまだ多い。縦書きは全角中央揃えだけど横書きになったら半角下揃えにして、と云う無茶なレイアウトを要求されるデザイナーも居るかも知れない。そこら辺を配慮した優秀なフォントも有るが、納品先で全部MS明朝に変換されると云う悲劇も有ったと聞く。何より輸入した概念では無いのだから、無理矢理英語を使う必要も無いと思う。ゴー・トゥーとカタカナにすると間抜けに見えるから同情の余地は有るが、だったらもう少しマシな呼び方を捻りだすべきであった。観光業救済大作戦の様に直球で攻めた方が、より切実感は伝わると思う。とは言え現状は埼玉県内の観光地であっても微妙な空気で、中途半端に営業したらより深手を負う恐れも有る。遊びに行ってもGo Homeと言われ兼ねない状況をまず打開しなくては、観光業への支援も空振りに終わりそうに思えるのである。
結局、インフルエンザと同様の対策に落ち着きそうである。まだ査読前の研究論文であるが、新型ウィルスに罹患した人の抗体反応を検査した所、1か月を過ぎると急激に少なくなり、長くても数か月程度しか持たないと発表されたらしい。これが事実だとすれば、ワクチンが出来たとしても定期接種が必要となる。厄介な話であるが、「これからも清潔を心掛け自然免疫力を落とさない生活をしろ」と云う事でもある。昨年1月~4月の東京23区でのインフル死亡者数が246人だったのに対し、今年は65人に止まった。新型ウィルスによる死者が東京都で325人だからそっちに流れた可能性もあるが、新たな生活習慣の効果が変な方向で現れたと見る事も(強引だが)出来よう。めんどっちい事この上ないが、それに慣れる方向で社会を運営していかねばならない。TPOに合わせたマスクを選ぶのがビジネスパーソンの嗜み、の様なニューノーマルが到来しても、驚くには当たらないのである。
もっと注意していれば、この事故は防げた。よく耳にする意見である。大抵はその通りである。落ちてきた隕石に後ろ頭をどつかれて死亡と云う場合でも、上空の監視を怠らなければ防げる(多分)。これがICBMだと回避の手段は極めて限られるのであるが、そんなもん撃ち込まれない様に外交努力をする代議員を選んでいれば、防ぐ事は可能である。投票にはきちんと足を運んでおくのが身の為であろう。ただ注意散漫を原因として事足れりとするのは、少々考えものである。事故の責任を誰に負わせるか決めるのには有効だが、そもそも人間は気が散り易い生き物である。指差し確認やチェックシートも悪くは無いが、まずは「押したらダメなボタンが目の前に配置されていないか」を検証すべきだろう。それを押してしまうのは注意散漫だからだが、押されて困るなら無くす方向に改善出来ないものか。私を始めとするウッカリさんは、古今東西を問わず珍しい存在ではないのである。
今般の騒動で、働き方は大きく変わった。プレミアムフライデー同様、働き方改革も掛け声倒れに終わると思っていたが、ビデオ会議を始めとするリモートワーク支援システムに関しては、好意的な意見が多い様に思える。無論経産省の手柄ではないが、これを奇貨として欲しい。IT投資余力に乏しい中小企業に手厚く助成し、定着させるのは経産省の腕の見せ所である。期待しているからね、本当に。またネットを介して対面する機会が増えた為か、どう映っているかを考慮する人が増えた様に思える。アングルや照明や背景、果ては映えるメイク等、様々なノウハウが発見・拡散されている。慣れた人になるとカメラ目線を自然に決めているので、そう云うスキルが必要とされる時代になったと思うと感慨深い。ただこの分野にも既にマナー講師が湧いている様であり、働き方改革に旧弊を持ち込ませない様、経産省は目を光らせて欲しいのである(決して率先垂範しないで欲しい)。