どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3646

正月用のツマミが既に減っているのは何故か。何故かもヘッタクレも無く、自分で食っているからであるが、食料のストックが不足している訳でも無い。寧ろ多過ぎる位であるし、レパートリーもそれなりに揃えているので飽きたのでも無い。己の行動癖から推測するに、「正月用」と限定扱いにしているのがまずかったのではないか。おせちも含めフライングで食べられるのは今だけである。明日になれば、そんな価値は失われてしまうのである。そう云う特段の事情が有るなら手を出してしまうのは当然だし、それを見越して毎年多めに用意してあるので実害は無いのだが、後ろめたい気持ちになるのも恒例である。「年末用」として分けておけば済む話なのだが、そうじゃない感も根強いし、それはそれで正月の特別感が薄れる。しきたりを破る罪悪感と背徳感は何物にも代え難いスパイスなのであり、誰の咎め立てを受けなくとも、ツマミ食いは止められない止まらないのである。

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