どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3252

海外に移住して一山当てたい。しかしそれが叶わない身体である事を、先日痛感した。パスタを茹でる際に味の素を一振り入れると味が締まる、と聞いて早速試してみた。全く信用していなかったが、舌が確実にグルタミン酸ナトリウムを検知したので心底絶望している(味が締まったかはともかくとして)。もうこれ無しでは生きていけない様に調教されているのだと改めて認識した。お醤油も含め合法ドラッグに指定されていないのが不思議な位である。お刺身と炊き立てご飯とお味噌汁をそれに追加しても良いだろう。それらが容易に入手でいる国から離れるのは至難である。そもそも「お」とか「ご」とか、丁寧だか尊敬だかの接頭語を付けて食品を呼称する時点で、その依存性の強さが窺い知れるものである。こうなったらアミノ酸系の「umami」で海外制覇を果たしてやろうかとも思うのだが、その国にはその国の合法ドラッグが有るのが普通であり、簡単な話では無いのである。

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