どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3359

そうだよね。NTT東西は、定型文の電報を2023年1月に廃止するそうである。「チチキトク、スグカエレ」的なものだが流石に漢字は使える様で、「危篤、至急来られたし。」がそれに該当するだろう。中には「死す。」と云う簡潔な定型文も有って、これ以外の情報が付加されていなかったらとても怖い。昨今はケータイとSNSの普及に押され、主な用途は慶弔電報との事であり、これもご時勢であろう。ただ文例の略号一覧からは、また別の景色も見えてくる。「ハヨマ」は「洋上ハルカニ、新年ノオ喜ビヲ申シアゲマス」で、「ハサリ」は「大漁ヲ祝シ、新年ノオ喜ビヲ申シアゲマス、御健康ト御安航ヲ祈リマス」だそうである。遠洋漁業であれば海の上で年を越すのが当たり前である。普通のネットは勿論届かない。無線電報が互いの無事を確かめ合う「よすが」なのだろう。そして多分、衛星電話よりも安い。そんな繋がりをこれからも支え続けて欲しいと願うのである。使わないが。

コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「時間の無駄」カテゴリーもっと見る