どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2723

科学の進歩には瞠目するばかりである。先日、最新の量子コンピュータを用いて興味深いシミュレーションが行われた。繁華街の人混みを減少させるには、どうすれば良いか。その結果「滞在時間を半分にすれば混雑のピークを56%から49%減らせる」と云う推計が弾き出された。これを電気と技術の無駄遣いと考えるかの判断は、実践してみた後でも遅くはあるまい。ただしタイムセールとか見切り品シール貼付等の外乱要因は恐らく考慮していないので、計算通りにはならないと私は考えている。どんなシミュレーションでもそうだが、「全ての標本は同じ様な振る舞いを示す」事を前提としている。そうでもしないと話が進まないから仕方ないのであるが、その標本が人間であった場合、往々にして当てが外れる様な気がする。用も無いのに繁華街をブラブラし偶然見つけた怪しいジャンク品を衝動買いする様な人間の行動は、そう容易く数値化出来そうにないと実感するのである。

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