どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3525

早晩起きるであろうと想定された事態である。米国コロラド州の絵画品評会のデジタルアート部門で、Midjourneyが錬成した絵が1位を獲得したそうである。誰が何をどう使って描こうが芸術性が認められるなら別にいいじゃないかと云うのは、残念ながら共通認識ではなさそうで、出品したアーティスト達は猛反発との事らしい。呪文を捻り出すのも一種の芸術だとは思うが、気持ちは良く分かる。もし優秀な文章生成AIが同じテーマで四百字を錬成し、その出来が明らかに私より上だったら、悲憤慷慨して連載を完全委託するであろう。人類の創造的分野であっても、その成り立ちに一定の修練が必要とされるものならば、AIに劣る事は十分有り得る。ただAIは演繹しか出来ない。「ふんぬらばー」を描いてくれ、と云う命令を理解出来ないし、仮に描画されたとしてもそれがふんぬらばーなのかをこちらも判断出来ないのであり、そう云う曖昧な領域ではまだまだ人間には及ばないのである。

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