どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3648

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が完結した。鎌倉初期と云う馴染みの薄い時代を舞台とした、御家人同士の権力闘争と云うややこしいテーマを扱いながら最後まで楽しめたのは、やはり脚本の妙だろう。殺し合いと云う物騒な手段でしか権力を安定させられなかったのは、結局「法律」が未熟だったからと勝手に考察している。北条泰時が御成敗式目を定めたのにはそう云う背景があったのだろう。初期の条文は簡素なものであったが、抗争に裁定を下す際の根拠が定まったのは画期だったと思う。評定衆のその時の力関係で物事が決まる仕組みでは、大抵の場合は遺恨となろう。それが新たな火種になるのだから争いが収まる筈も無い。やっぱり成文法って大事とは思うのだが、当時の風俗を考えると定着には苦労しただろう。「裁判中に相手の悪口を言ったら負け」とわざわざ明記してある辺りに事情が窺える。多少の不備が有ったとしても、決め事が無ければ安定は望めないのである。

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